互いの強みを持ち寄って、
プラントを改善する。
僕らだからできる仕事がここにある。
※所属は取材当時
日髙 福太郎
高砂工業所特殊樹脂製造部
2010年入社
化学環境科卒
住友 研太
高砂工業所特殊樹脂製造部
2013年入社
化学技術科卒
カガクでネガイをカナエル会社
というCMに魅かれました
まずは、カネカに入社を決めた理由について教えてください。
日髙
最初に目についたのは初任給ですね。学校に来ていた求人を比較したら、カネカが一番給料が良かったんです。それにいろんな製品を作っているところも気に入った。ここなら何かしら自分に合う仕事があるのではないかと思いました。
住友
僕は先にカネカに入社していた高校の先輩から話を聞いて、工場見学があるというので行ってみたんです。大阪工場でしたが、スケールの大きさに圧倒されましたね。「なんちゅうでかい会社なんや」と。それから当時、テレビCMをやっていて、それも好印象でした。
日髙
「カガクでネガイをカナエル会社」っていうやつね。
住友
まさにそれです。当時CMでは食品事業を紹介していて、化学会社なのに食品まで作っているんかと驚いた。入社して配属先の希望を聞かれたときは、食品部門を希望しました。
日髙
やっぱり一番身近やからな。
住友
おなかがすいたら、つまみ食いもできたりするかなと(笑)。入社後の研修では、同期のほとんどが食品を希望していた気がします。
日髙
希望が通らなくてがっかりした?
住友
ちょっとだけ(笑)。でも配属されたらどこであろうと一生懸命やろうと思っていたので、すぐに吹っ切れましたよ。
絶対にトラブルは
起さない使命感
特殊樹脂製造部の仕事について教えてください。
日髙
僕らのいる特殊樹脂プラントは名前の通りちょっと特殊で、作っているのはプラスチックに特別な性質を与える樹脂改質剤という製品です。プラスチックに添加すると、強度や耐熱性、耐久性を高めたり、紫外線に強くしたり、加工しやすくなったりします。
住友
身の回りにあるいろいろな樹脂製品にカネカの改質剤が使われていますよね。建材や家電だけでなく自動車や飛行機など、「ここにも入っていたのか」と驚くこともあります。
日髙
材料なので最終製品にカネカの名前は出てこないけれども、世の中的にはかなり役立っているよね。その代わり種類が多いから覚えることが多くて大変かな。
住友
このあいだ数えてみたら、特殊樹脂だけで全部で100種類以上ありました。
日髙
僕は管理室でプラントの運転とモニタリング、住友君はフィールドオペレーターとして現場で工程管理をしています。この仕事で一番大変なのは、少量多品種生産で、いろんな製品を切り替えながら作っていかなければいけないところですね。
住友
製造する品目ごとに使う材料も違えば、温度や時間などのパラメーターも変わってくるので、製造条件の管理には気を使います。なにより現場で一番大変なのは、品種の切り替え作業ですね。前の原料が次の製品に混入しないように、その都度、プラント内部をきれいに洗浄しなくてはいけません。品目によって数時間で終わるものもあれば、1日がかりのものまでさまざまです。
日髙
切り替え作業を考慮しなければいけないから、生産スケジュールを作るのも意外と大変です。生産管理部から「何をいつまでにどれだけ欲しい」という数字が来るので、基本的にはそれに合わせて作るんですが、プラントの稼働状況や現場の状況によっては「これは無理や」という場合もありまして、そういうときは生産管理部と相談して、現場がやりやすいようにスケジュールを調整しています。
住友
なるほど。一方、現場としては、いかに短時間で確実に切り替えを終えられるかが腕の見せ所です。もちろん次の製品に影響が出てしまったらダメなので、予定の時間よりも早く切り替えを終えて次の製品が問題なく出せたときには、やったなと思いますね。
成長できるチャンスの多い
部署だと思う
一番やりがいを感じるのはどんな時ですか?
住友
必要な製品を必要な分量、着実に作っていくのが一番大事な役割だけど、それに加えて新規設備の導入や新製品の生産立ち上げ、改善活動があります。その中では、改善活動がうまくいったときが一番やりがいを感じます。
日髙
住友君は昔から改善が好きだよね。
住友
やっぱりルーティンワークだけではつまらないじゃないですか。何か課題を見つけて、みんなと協力しながら改善に取り組んで、最終的に成果が出たときが一番楽しい。その喜びを感じることでまた次も頑張ろうと思えます。
日髙
住友君は「ここちょっと問題だと思うんです」って、しょっちゅう相談に来るんです。正直、よく気が付くなあと感心していますよ。先日のプラント洗浄の改善提案もそうだったね。
住友
原料の詰まりやすいところがあって、それが生産ロスにつながっていたので、ずっとなんとかしたいなと思っていたんです。日髙さんに相談したら、洗浄時の水圧を上げるのが一番いいという結論になって。ところが上司にもっていったら安全性の問題はないかと突っ込まれて、日髙さんに協力してもらいながら安全性の評価をして、最終的に解決できました。
日髙
そういう話がいろいろあるよね。
住友
僕が現場で見つけた課題を日髙さんに相談して、解決策をアドバイスしてもらい、それを僕が実行していくというパターンが多いですね。プラントでは安全確保が一番大事なので、単なる思い付きでは実行できません。いろんなリスクを洗い出した上で、最善の解決策を見つけ出さなくてはいけないので、日髙さんの頭脳が頼りになるんです。僕が一番信頼している先輩ですね。
日髙
あまりおだてるなよ(笑)。僕はアイデアを出すのは得意だけど、なかなか実行までできてないんで、住友君の行動力とスピード感にはいつも驚かされているよ。
住友
まず現状把握をして原因を解析し、解決策をいろいろ検討して、その中で優先順位を付けながらテストしてみる。うまくいったら次のステップへ進み、うまくいかなかったらまた別のやり方をテストするという感じです。
日髙
そういう意味では、製造の現場だけれども意外とR&Dに近いこともやっているよね。パイロットプラントを使って、原料の配合比率を変えながら重合のテストをすることも多くあります。成長するチャンスの多い部署に配属してもらえたという気がしますね。
目標はオールマイティな
エンジニアです
今後の夢を聞かせてください。
住友
僕はオールマイティなエンジニアになりたいと思っているんです。先輩たちを見ていると、それぞれに長所がある。たとえば日髙さんだと頭が切れて、ミスをしないし、みんなからの信頼も厚い。また別の先輩はフットワークが軽くて、どんなことにも素早く対処してくれる。あるいは会議での発表がものすごく上手な先輩もいる。そういう先輩たちのいいところをすべて自分のものにしたいなと思っています。
日髙
欲張りやな(笑)。
住友
欲張りなんです(笑)。
日髙
僕は率先してみんなを引っ張っていくようなリーダータイプではないので、マルチに対応できる、縁の下の力持ち的な存在になるのが理想ですね。いろんな知識を仕入れておいて、誰かから相談を持ちかけられたら、すぐに解決策を提示する。そういう形でみんなの力になれる存在になっていきたいです。
住友
僕にとって日髙さんはすでにそういう存在です。そういえば去年、日髙さんはマレーシアに出張していましたね。
日髙
マレーシアのプラント立ち上げで、半年間、現地に行かせてもらいました。やっぱりカネカはグローバルに展開している会社なんやと実感したよ。
住友
この年齢で海外に行かせてもらえるのは大抜擢。それだけ能力を買われているということですよ。実は僕の夢は海外に行くこと。海外でプラント立ち上げに携わってみたいんです。上司にそれを言ったら「まず英語の勉強をしてください」と言われました。
日髙
うちは頑張ったら頑張っただけチャンスをくれる会社だから、きっとそのうちに行かせてもらえるよ。
住友
わかりました。今日から英語勉強します(笑)。
入社して性格が変わったかも
職場の雰囲気はいかがですか?
住友
活発で元気のいい職場です。20代から50代まで年代はバラバラですが、みんな明るいし、なじみやすいと思います。班のメンバーでバーベキューしたり、パーティをやったり。プライベートでも相談できるメンバーが多いです。
日髙
みんなで何かやるという話になると、むしろ年長者の方が張り切っていますね。バーベキューなんかだと美味しい肉屋を知ってたりするので頼りになるんです(笑)。
住友
黙っていても向こうからどんどん話しかけてくるタイプの人が多いですね。仕事以外は放っておいてほしいと思っている人だと、ちょっと鬱陶しいかもしれないですね(笑)。
日髙
実は僕はどちらかというと内気で、あんまり人とコミュニケーションを取りたくないタイプだったんです。でも入社して、いつの間にやら積極的に誰とでも話せるようになりました。やっぱり一人で黙っているより、みんなとワイワイやった方が楽しいですね。
住友
世話好きな人が多く、手を挙げればみんなサポートしてくれるので、すごく恵まれた環境だと思っています。後輩も増えてきたので、これまで自分が助けてもらった分、後輩たちのフォローにも力を注いでいきたいですね。
日髙
すっかり頼もしくなったね。期待しているよ。
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