熱硬化性樹脂

カネエース®MXシリーズ

特長
液状硬化性樹脂(主にエポキシ樹脂)にコアシェルゴム粒子(CSR)を高濃度(25%~40%)に単一粒子分散させた液状マスターバッチです。
液状硬化性樹脂の特徴(耐熱性、剛性等)を維持しつつ、破壊靭性、接着強度、面衝撃性等を向上させます。
100nmレベルのゴム粒子をあらかじめ分散させているため、煩雑な混合工程が不要です。
残存金属などの夾雑物が少なく、電子材料等の用途に適しています。
幅広い液状硬化性樹脂種に対応できます。
用途
接着剤(車両用構造接着剤、航空用構造接着剤)
複合材料(航空機、FRP製パイプ、スポーツ用品)
ビニルエステル(パイプ)
電子材料(半導体封止材、積層板)
グレード Epoxy Type CSR Type CSR配合量 EEW(g/eq) 粘度(mPa・s) 用途
MX-153 Bis A型 PBd 33% 270 17,000 50℃ 汎用
MX-257 37% 294 17,000
MX-154 40% 301 30,000
MX-960 Silicone 25% 243 3,000
MX-136 Bis F型 PBd 25% 226 2,500 50℃ 汎用
MX-965 Silicone 221 1,500
MX-217 フェノール
ノボラック型
PBd 25% 231 13,000 50℃ 耐熱
MX-227M75 Bis A
ノボラック型
SBR 25%
(対固形分)
270 4,000 25℃ CCL
MX-334M75 臭素化
エポキシ
SBR 25%
(対固形分)
502 5,000 25℃ CCL
MX-416 グリシジル
アミン型
4官能 PBd 25% 146 30,000 50℃ 高耐熱
MX-451 3官能 SBR 124 12,000
MXシリーズの添加イメージ

MXとCTBNの比較

MXはエポキシ樹脂本来の耐熱性を損なうことなく破壊靱性を大幅に向上させることができます。

強化剤量 K1c MPa・m0.5 G1c J/m2 Tg ℃
無添加 0.69 142 184
MX(CSR10wt%) 1.11 445 184
MX(CSR15wt%) 1.16 539 184
CTBN10wt% 0.93 322 167
CTBN15wt% 0.94 364 159

配合:BisA型エポキシ/強化剤(CSRまたはCTBN)0~15wt%/DDS

●機能説明写真はイメージです。
●製品の定格はテスト配合による実験値であり、保証値ではありません。また、改善等のため予告なく変更する場合があります。