内なるパラダイムチェンジャーへの道
良質な生乳とお客様とともに高品質でおいしさを追求した商品開発で新たな有機乳製品を展開
カネカは、酪農から乳製品の生産販売まで一貫した乳製品事業を展開し、人々の豊かで健康的な食生活に貢献することを目指し、2018年から乳製品事業に参入しました。高品質でおいしさを追求した乳製品の開発、製造を目的に、ベルギーのPur Natur社と2018年1月に技術提携し、北海道の良質な生乳と同社技術を組み合わせ、牛乳/カフェオレ・発酵バター・ヨーグルトなど各種乳製品をお届けしています。また、当社独自の素材であるカネカ・還元型コエンザイムQ10を配合した「わたしのチカラQ10ヨーグルト」を2021年1月に上市するなど、おいしさと健康をテーマにした付加価値の高い乳製品を充実させています。
高品質でおいしさを追求した開発と有機酪農で新たな有機乳製品を展開
日本国内の酪農業は、後継者不足や労働力不足などから厳しい環境下におかれています。当社は酪農家とともに魅力ある酪農業を考え、持続可能な酪農を推進することを事業展開の理念に取り組んでいます。当社の食料生産支援事業や製造ノウハウを酪農現場に活かし、酪農業の生産性向上、職場環境の改善、環境問題への対応に貢献したいと考えています。2020年6月には株式会社別海ミルクワールド(※1)(所在地:北海道野付郡別海町、社長:中山 貞幸)と有機生乳(※2)の製造・販売会社「株式会社別海ウェルネスファーム」を設立しました。北海道野付郡別海町に有機専用牧場を取得し生産性の高い有機酪農に取り組み、新たな有機乳製品の展開を計画しています。新会社の有機専用牧場は2021年4月に稼働し、2022年に生乳の有機JAS認証(※3)取得を目指しています。付加価値の高い有機生乳の生産に加え、酪農現場の省力化、飼料の自家栽培など生産性向上に取り組み、人・乳牛・環境に配慮した持続可能な循環型酪農を目指します。
※1 当社と生乳を取引している酪農パートナー。
※2 有機飼料の使用など、有機JAS認証の規格に則った環境で飼育された牛から搾られた生乳。生乳は搾ったままで加工を行っていない乳のことであり、牛乳や乳製品の原料となる。
※3 農林水産省が定める有機食品の検査認証制度。農薬や化学肥料などの化学物質に頼らずに生産された農産物や畜産物等であることを認証する。
有機酪農拠点となる株式会社別海ウェルネスファームの所在地
SNSを活用したお客様とのValue Communicationによる商品開発に着手
2018年から展開している「パン好き」シリーズでは、「パン好きの牛乳」の上市を皮切りに、「パン好きのカフェオレ」「パン好きのミルクティー」など品揃えを拡充し、販売店舗は延べ8,000店舗を超え、商品認知率も2020年9月時点で10.3%まで上昇しています。
現在当社商品のさらなるファン獲得に向け、製品の提供や広告宣伝にとどまらず、お客様参加型の商品開発の強化や顧客接点の拡大を目的とし、Instagramで「パン好きの牛乳」公式アカウントを展開しています。
この公式アカウントでは、おすすめの商品の紹介はもちろん、食シーンの提案、事業展開に不可欠な牧場の紹介、ベーカリー・イベントやキャンペーンの案内などを投稿(月8回程度)することで、「パン好き」シリーズの“コーディネーター”として消費者の皆さまとのコミュニケーションを図り商品開発につなげています。
今後、SNSでの情報発信や価値あるコミュニケーションをさらに拡充していくとともに、メディアPR・リアル施策を組み合わせたプロモーションを行い、カネカブランドをお伝えしていくとともに、高品質でおいしい新しい乳製品を提供していきます。