ESG推進活動

ESG査察

カネカグループの法令遵守、徹底状況の確認および労働安全衛生レベルなどの向上を図るため、ESG査察として、「ESG安全・品質査察」「ESG適正監査」を国内外のグループ会社を対象に行っています。
ESG安全・品質査察は、安全・衛生、環境保全、製品・商品・仕掛品の品質保証の面から、工場の安全管理状況について現場で確認し、その確認状況のエビデンスから評価し、改善の必要な項目を本社と工場が共有しています。2022年度は、カネカ全工場と国内グループ会社9社9拠点で実施しました。
「環境安全衛生管理規程」「品質マネジメント規程」にグループ会社への対応や責務についても明記するとともに、社員の自律的な取り組みを促し、カネカグループの環境負荷の低減、労働災害リスクの減少、自然災害や製品事故などへの危機対応力の向上に努めています。
ESG適正監査は、事業活動や労働関連における法令の遵守状況を確認しています。2022年度は、独占禁止法に代表される競争法などについて、カネカ全事業部門、国内グループ会社28社、海外グループ会社20社で実施しました。販売・購買・事業開発に携わるカネカおよび一部の国内グループ会社の幹部職を対象に独占禁止法遵守の研修を行い、誓約書の提出を義務付けています。また国内グループ会社では、労働基準法改正に関する項目について準備状況を確認しました。

ESG教育

研修や社内イントラネットを活用し、社内のESG啓発活動を行っています。
2022年度は、社内イントラネットでは「ESGの理解を深めよう」と題し、企業に求められるESGの社会課題、カネカのESGへの歩み、ESG憲章に関する取り組みなど発信し、社内周知に努めました。またSDGsで身近にできる取り組みとして、ペーパーレスの促進や節水・節電を呼びかけるポスターを社内に掲示しています。
今後も、企業活動を通じて社会課題の解決に向けて、社員の理解を深めていきます。

国連グローバル・コンパクトへの支持

カネカグループは、2015年3月「国連グローバル・コンパクト」に署名しました。
「国連グローバル・コンパクト」とは企業による自主行動原則で、賛同する企業は、「人権」「労働」「環境」「腐敗防止」の4分野10原則に対して経営トップ自らがコミットメントし、その実現に向けて努力を継続します。グローバル経営を目指すカネカグループでは、私たちの企業姿勢をステークホルダーのみなさまや国際社会に広く発信しながら、世界の持続可能な成長の実現へ貢献していきます。

図:国連グローバル・コンパクトのロゴマーク

国連グローバル・コンパクト

国連グローバル・コンパクトの10原則

人権
企業は、
  • 原則1 国際的に宣言されている人権の保護を支持、尊重し、
  • 原則2 自らが人権侵害に加担しないよう確保すべきである
労働
企業は、
  • 原則3 結社の自由と団体交渉の実効的な承認を支持し、
  • 原則4 あらゆる形態の強制労働の撤廃を支持し、
  • 原則5 児童労働の実効的な廃止を支持し、
  • 原則6 雇用と職業における差別の撤廃を支持すべきである
環境
企業は、
  • 原則7 環境上の課題に対する予防原則的アプローチを支持し、
  • 原則8 環境に関するより大きな責任を率先して引き受け、
  • 原則9 環境にやさしい技術の開発と普及を奨励すべきである
腐敗防止
企業は、
  • 原則10 強要と贈収賄を含むあらゆる形態の腐敗の防止に取り組むべきである

PAGE TOP