カネカ 生分解性プラスチックの生産能力を増強
株式会社カネカ IR・広報部
2018/08/07
2018/08/07
株式会社カネカ(本社:東京都港区、社長:角倉 護)は、生分解性プラスチック(商品名:『カネカ生分解性ポリマーPHBH ® 』)の製造設備(高砂工業所)を大型化することを決定しました。生産能力は約5,000トン/年、投資金額は約25億円で、2019年12月の稼働を予定しています。
当社の100%植物由来で優れた生分解性を有する『カネカ生分解性ポリマーPHBH ® 』は、欧州では使い捨てプラスチック削減に向けて各種規制が強化されており、果物・野菜袋やコンポスト*1袋などへの採用が進み、販売量が増加しています。また、マイクロプラスチック*2汚染が世界的な社会問題となっているなかで、海水中でも生分解する認証*3を取得したことに加え、本年3月には米国食品医薬品局*4(FDA)の食品接触物質*5(Food Contact Substance)に登録されました。今後、海洋資材や食品包装など幅広い用途での需要増が期待されます。
当社の100%植物由来で優れた生分解性を有する『カネカ生分解性ポリマーPHBH ® 』は、欧州では使い捨てプラスチック削減に向けて各種規制が強化されており、果物・野菜袋やコンポスト*1袋などへの採用が進み、販売量が増加しています。また、マイクロプラスチック*2汚染が世界的な社会問題となっているなかで、海水中でも生分解する認証*3を取得したことに加え、本年3月には米国食品医薬品局*4(FDA)の食品接触物質*5(Food Contact Substance)に登録されました。今後、海洋資材や食品包装など幅広い用途での需要増が期待されます。
生分解性プラスチックの世界需要*6は2022年には100万トンを超え、市場は急拡大すると予測されています。当社は、今回の生産能力増強により、拡大する需要にタイムリーに応える生産体制を整え、用途開発も進めてまいります。次のステップとして生産能力20,000トン/年規模の商業化プラントの検討を併せて開始しており、本格的な事業拡大を目指します。
- 生ゴミなどの有機物を微生物の働きで分解させて堆肥にする処理方法、またはその堆肥のこと。
- 微細なプラスチックごみ(5㎜以下)のこと。含有/吸着する化学物質が食物連鎖に取り込まれ、生態系に及ぼす影響が懸念される。洗顔料、歯磨きなどに含まれるスクラブ等に利用される マイクロビーズ、プラスチック製品が自然環境中で破砕、細分化され、5mm以下となったものが由来とされる。
- ベルギーに本部を置く、国際的な認証機関Vincotteより、2017年9月「OK Biodegradable MARINE」認証取得。Vincotteは2017年12月TÜV AUSTRIA Belgium NVに認証業務を引き継いだ。
- 食品や医薬品、さらに化粧品、医療機器、動物薬、玩具など、消費者が通常の生活を行うに当り接する機会のある製品について、その許可や違反品の取締りなどの行政を専門的に行うアメリカ合衆国の政府機関。
- 食品の製造、梱包、包装、輸送または保持するために使用される材料の成分として使用される物質であり、当該食品に対する実際の暴露量からリスク評価がなされ、使用上重大な影響を与えないとFDAが認定した製品。
- 欧州のバイオプラスチックに関する業界団体であるEuropean Bioplasticsを基に当社推定。
以 上
(カネカ生分解性ポリマーPHBH ® の使用例)