カネカ ベルギーでビーズ法発泡ポリオレフィンの生産能力を増強

株式会社カネカ（本社：東京都港区、社長：角倉 護）は、欧州地域での自動車部材などの旺盛な需要に対応するため、Kaneka Belgium N.V. （本社：ベルギー王国ウエステルロー市、社長：七條 勝利）のビーズ法発泡ポリオレフィン*（製品名: エペラン®、エペラン－PP®）の生産設備増設を決定しました。生産能力を約50％増強するとともにプロセスの自動化によるコストダウンや高機能性ビーズの量産化を目指します。投資額は約20億円、2019年春の稼動を予定しています。　　　

英国やフランスでは2040年以降のガソリン車、ディーゼル車の販売禁止が決定され、電気自動車の普及促進に積極的に乗り出しています。これに対し自動車メーカー各社は走行可能距離を延ばす軽量化素材の採用を積極的に進めており、自動車部材として軽量性と耐衝撃性を合わせ持つ発泡ポリオレフィンの市場は今後も高い成長が見込まれます。

今後もグローバル市場での需要拡大が見込まれることから、当社グループは生産能力を順次増強して行くとともに、当社独自技術に基づく難燃特性などを付与した高機能性ビーズを積極的に市場投入することで、自動車の軽量化や安全性向上へのソリューション提供を加速し、さらなる事業拡大を図っていきます。

* エペラン®はビーズ法発泡ポリエチレン、エペラン－PP®はビーズ法発泡ポリプロピレンの製品名。耐熱性や耐衝撃性、耐薬品性に優れた特長を持ちます。精密機器等の緩衝包装材の他、バンパーコア材・シートコア材などの自動車部材にも幅広く用いられており、自動車の軽量化に貢献する素材です。