酸化型コエンザイムQ10に関する米国特許侵害訴訟におけるShenzhou Biology and Technology Co., Ltd.との和解について
2017/12/21
株式会社カネカ(本社:東京都港区、社長:角倉護)は、2011(平成23)年3月の訴訟提起以来、カリフォルニア州中部地区連邦地方裁判所において、Xiamen Kingdomway Group Company、Pacific Rainbow International Inc.及びShenzhou Biology and Technology Co., Ltd.を相手方として、酸化型コエンザイムQ10(商品名;KanekaQ10TM)に関する当社の米国特許第7,910,340号に対する特許侵害を争っておりました。
2014(平成26)年4月には、相手方の申立てによる略式判決によって当社の申立てが棄却されたことから、2015(平成27)年6月には、連邦巡回控訴裁判所へ控訴し勝訴したため、同地方裁判所での訴訟が継続しておりました。
本年11月、相手方の1社であるShenzhou Biology and Technology Co., Ltd.と本訴訟において和解し、今後の事業展開において両社が包括的な提携を進めることで合意しました。本和解により、北米において当社がShenzhou Biology and Technology Co., Ltd.の酸化型コエンザイムQ10の販売を実施すること、また中国においてShenzhou Biology and Technology Co., Ltd.が当社還元型コエンザイムQ10製剤の販売を実施することを、進めてまいります。当社は本和解により、北米における酸化型コエンザイム Q10マーケットシェアの拡大と中国における還元型コエンザイムQ10市場の拡大を進めます。
なお、本訴訟におけるXiamen Kingdomway Group Company、Pacific Rainbow International Inc.及びテキサス州南部地区連邦地方裁判所におけるZhejiang Medicine Co. Ltd及びZMC-USA, LLCに対しては、訴訟を継続してまいります。