中心循環系マイクロカテーテルを開発
―製品名はMIZUKI(ミズキ)とし、販売開始―
株式会社カネカ 広報室
2014/08/27
2014/08/27
株式会社カネカ(本社:大阪市 社長:角倉 護)は中心循環系マイクロカテーテル(製品名: MIZUKI)を開発した。本製品は100%出資の子会社である株式会社カネカメディックス(本社:大阪市 社長:古吉 重雄)を通じて本年5月より販売している。
中心循環系マイクロカテーテルは、血管内の目的とする部位への薬剤等の注入やガイドワイヤー*1の血管内の病変部までの到達を容易にさせるために使用する細径のチューブ(カテーテル)である。経皮的冠動脈形成術*2においては、後者の目的で中心循環系マイクロカテーテル(製品名:MIZUKI)が使用される。
中心循環系マイクロカテーテルは、血管内の目的とする部位への薬剤等の注入やガイドワイヤー*1の血管内の病変部までの到達を容易にさせるために使用する細径のチューブ(カテーテル)である。経皮的冠動脈形成術*2においては、後者の目的で中心循環系マイクロカテーテル(製品名:MIZUKI)が使用される。
「MIZUKI」の特長
①カネカ独自に開発したコーティング:血液に触れることで外表面コーティングの潤滑性が増し、血管との摩擦が減少することで、ガイドワイヤーを目的部位へ到達・通過させることを容易にする。
②慢性完全閉塞病変、蛇行している病変や急峻な分岐角度を有する病変などガイドワイヤー通過が困難な症例*3では、特長が異なる2タイプ(シャフト先端部硬度を硬くしたタイプと、柔らかくしたタイプ)を有することで、様々な病変に応じた使い分けが可能となる。
経皮的冠動脈形成術においては、様々な病変に対する対処が必要となるが、当社が主力として製造販売している冠動脈形成術用バルーン各種*4、冠動脈貫通用カテーテル(製品名:Crusade)、冠動脈カテーテル交換用カテーテル(製品名:KUSABI)に、中心循環系マイクロカテーテル(製品名:MIZUKI)を加えることで、複雑かつ高度化する治療に挑み続ける医師をサポートするとともに、事業の拡大を目指す。
*1 血管内に挿入する細い金属製のワイヤーで、ガイドワイヤーに沿せて目的とする部位に治療用のカテーテルを導くために使用される。
*2 腕や太ももの付け根からガイドワイヤーおよびカテーテルを挿入し、血管内を通して冠動脈まで到達させ、動脈硬化によって血管の狭くなっている部分をバルーン(風船)やステント(網目状の金属の筒)などで押し広げる方法。
*3 心臓を動かす筋肉(心筋)に血液を送る血管。血液中の過剰なコレステロールなどの脂質や粥状物質がたまって硬化(動脈硬化)し、次第に血管内腔が狭くなる(狭窄する)。特に完全に詰まってしまった慢性完全閉塞病変、冠動脈が蛇行している病変や枝分かれした分岐部病変ではガイドワイヤーおよび治療用のカテーテルを通過させる事が困難とされる。
*4 動脈硬化によって血管の狭くなっている部分を、カテーテルに取り付けているバルーン(風船)を膨らませることで押し広げ、血液内腔を拡張するために使用される。
*2 腕や太ももの付け根からガイドワイヤーおよびカテーテルを挿入し、血管内を通して冠動脈まで到達させ、動脈硬化によって血管の狭くなっている部分をバルーン(風船)やステント(網目状の金属の筒)などで押し広げる方法。
*3 心臓を動かす筋肉(心筋)に血液を送る血管。血液中の過剰なコレステロールなどの脂質や粥状物質がたまって硬化(動脈硬化)し、次第に血管内腔が狭くなる(狭窄する)。特に完全に詰まってしまった慢性完全閉塞病変、冠動脈が蛇行している病変や枝分かれした分岐部病変ではガイドワイヤーおよび治療用のカテーテルを通過させる事が困難とされる。
*4 動脈硬化によって血管の狭くなっている部分を、カテーテルに取り付けているバルーン(風船)を膨らませることで押し広げ、血液内腔を拡張するために使用される。
以 上