抗体医薬品精製用プロテインA担体大型生産設備の導入を決定

- 抗体医薬品市場への本格参入開始 -

株式会社カネカ 広報室
2014/03/26
株式会社カネカ(本社:大阪市、社長:菅原公一)は、抗体医薬品精製用プロテインA担体(製品名:KANEKA KanCapA™)の将来需要に対応すべく、大型生産設備の導入を決定いたしました。設備の稼動は、2015(平成27)年の初めを予定しています。

プロテインA担体は、多孔性基材にプロテインAと呼ばれる蛋白質を固定化したもので、プロテインAが抗体に特異的に結合する性質を利用して、抗体医薬品を高純度化する工程で用いられるクロマト精製用資材です。当社は、独自技術により開発したプロテインA担体を、2012年に一般販売を開始しました。バイオ医薬品市場の高成長を背景とした需要の拡大が見込まれる中、当社品は既に大手製薬会社に採用され、また新規の採用も期待されていることから、お客様に安心して頂ける安定的な供給体制を確立するために、今回の設備導入を決定しました。

当社は、安定的に資材を供給できる体制を整え、現在一部の先行製品により寡占化されている市場に対し、新たな選択肢を提供いたします。また、バイオ医薬品市場を取り巻く状況が刻々と変化している中で、ユーザーの多様なニーズに対応する新たな製品群の創出にも取り組んでいき、5年後に100億円以上の売上高を目指します。

当社は、2009年に制定された「KANEKA UNITED宣言」で、健康に関する分野を重点分野の一つと位置付けております。今後も健康、ヘルスケアに貢献する研究および商品開発を積極的に展開していきます。

なお、当社は2014年3月26-27日にアメリカ・サンディエゴで開催される「Biopharmaceutical Development & Production Week」、および2014年4月2-3日にチェコ・プラハで開催される「BioProcess International European Summit」にて、本製品を紹介するブースを出展いたします。期間中は、多くの皆様のご来場をお待ちしています。

以 上

 

KANEKA KanCapA