発泡ポリスチレン樹脂の価格修正について

　株式会社カネカ（本社：大阪市北区。社長：菅原公一）は、原料高騰を受け発泡ポリスチレン樹脂（製品名 カネパール）の販売価格を修正します。具体的には、現行価格に対しキログラム当たり汎用品３０円、特殊品４０円の値上げとし、本年２月１日出荷分より実施いたします。

　昨年来からの対ドルベースでの円安の進行、ナフサの国産価格上昇の影響により、主原料のスチレンモノマー(以下ＳＭ)の価格が上昇しております。加えて発泡ガスやその他の副原料、ユーティリティーコストも上昇し、収益を圧迫する要因となっております。
また、ベンゼン含有量が少ない「シェールガス」の利用増によるＳＭの主原料であるベンゼンの生産減少によるＳＭ価格の高値での推移、円安の更なる進行、ナフサ価格の更なる上昇が予想されております。

　当社は、コスト圧縮など、事業収益の改善に努めてきましたが、原料価格等の騰勢に対して、自助努力だけでは限界に達しており、事業存続のためには、需要家への価格転嫁も避けられない状態と判断致しました。