磁気テープ用塩ビ系樹脂事業の譲受について

 

-鹿島工場に製造設備を取得し、11月1日より販売開始-

株式会社カネカ 広報室
2013/10/25
株式会社カネカ(本社:大阪市北区 社長:菅原公一)は、放送用やデータアーカイブに使用される磁気テープのバインダー樹脂(以下、MR樹脂)の製造設備を取得し、本年11月1日より販売開始します。

MR樹脂は、日本ゼオン株式会社(本社:東京都千代田区 社長:田中公章 以下、日本ゼオン)が開発した磁気バインダーに特化した塩ビ系共重合樹脂*です。当社は、2010年4月より日本ゼオンの委託を受けてMR樹脂を受託生産してまいりましたが、日本ゼオンの販売終了を受けて、鹿島工場に製造設備を取得した上で、当社が製造販売を開始することに致しました。

磁気テープ市場は、ビッグデータなど昨今のデータストレージ需要の高まりの中で、省エネルギーかつ安定性の高さに定評があり、今後も更なる技術革新により安定した成長が見込まれております。当社は、汎用品からペースト・塩素化塩ビ樹脂などの特殊品まで手がける総合塩化ビニール樹脂メーカーとして、引き続き高品質・高機能の製品をグローバルマーケットに提供していきます。

*:塩ビの幹部分にスルホン酸基、ヒロドキシル基、エポキシ基を導入した特殊なポリマー構造を持ち、磁気テープの高性能化を実現している。

 

以 上