バウムクーヘン、ロールケーキ、ブッセ等の生地用の起泡性乳化油脂を開発

―従来品に比べて起泡力、生地安定性が向上、焼成後はソフトな口当たりを実現―

株式会社カネカ 広報室
2012/10/31
近年ロールケーキやバウムクーヘンなどスポンジ生地そのものの食感の良さが求められる洋菓子の販売が伸びている。このようなマーケットに対し、株式会社カネカ(本社:大阪市、社長:菅原公一)は、バウムクーヘン、ロールケーキ、ブッセ等の生地にしっとりして口当たりの良さを訴求できる製菓向けの起泡性乳化油脂(製品名:クレビスST)を開発し、本年9月下旬より販売を開始した。製品の特長は次の通りである。①起泡力が向上し、素早く生地比重を下げることができ生産性向上が期待できる。②バウムクーヘンのような生地温度が上がりやすい用途でも生地安定性が向上し、焼成後の口当たりの良さを産み出す気泡を従来品に比べより多く保持することが可能となった。以上の特長により、焼成後はしっとりとして口当たりの良い生地となり、時間短縮・生地原材料使用量の低減にも貢献する。

コンビニエンスストアを中心として、流通マーケットでのスイーツ需要が伸びているが、エンドユーザーへのアンケート調査によると、クリームの味がよい・価格が手頃・生地がしっとりしているなどが商品を選ぶポイントとなっている。当社はすでに販売をしている生クリームの自然な風味と生クリームにはない機能性を付与した新しいクリーム「ラシェンテ」シリーズ、バター風味マーガリンとして「コンセブール」シリーズにこの起泡性乳化油脂「クレビスST」を加えることにより、エンドユーザーのニーズに応える素材を提供するとともに、製菓メーカーの生産性向上に貢献することで、菓子分野での事業拡大を目指す。

 

以 上