ポリイミドフィルム、マレーシアに新工場建設を決定
―競争力強化、事業拡大を目指し、約80億円の設備投資へ―
株式会社カネカ 広報室
2012/04/19
2012/04/19
株式会社カネカ(本社:大阪市、社長:菅原公一)は、ポリイミドフィルム*1(以下PIフィルム)事業の競争力強化、事業拡大を目指し、新会社Kaneka Apical Malaysia Sdn.Bhdを本年2月に設立し、カネカマレーシア(本社:マレーシアパハン州、社長:香西正博)の敷地内に新工場を新設する。新工場は、PIフィルムの主要グレード アピカルNPI*2を中心に生産を行なう。稼動時期は2013年10月を予定しており、年産約600トンの能力を持つ。今回の増強により、日本・米国・マレーシアでの合計生産能力を3,200トンまで引き上げる。その後、2016年までに更なる能力増強も計画しており、投資額は合計で約80億円を見込んでいる。PIフィルムは、フレキシブルプリント配線板(以下FPC)用途に広く使用されており、近年のスマートフォンやタブレットPCの普及に伴い更なる需要の拡大が見込まれ、これに対応していく。
マレーシアでの工場新設決定の理由は①日本、中国、韓国等と自由貿易協定(FTA)を締結しており交易面で優位性がある。②天然ガス産出国であり、ユーティリティの安定供給、調達コストが相対的に安い。③既に操業を行なっているカネカマレーシア内に建設することで用地取得など投資額を抑えることができる。などである。
*1 ポリイミドフィルムとは、優れた耐熱性、耐寒性を有する高機能性フィルムで、全需要の約70%を占めるフレキシブル配線板用途の他、鉄道車両用モーターや航空機電線の絶縁用途、情報衛星などの宇宙用途にも幅広く用いられている。
*2 当社はPI事業を1984年に事業化して以来、FPC分野に注力してきた。その中で、配線のファインピッチ化のトレンドをいち早く掴み、高寸法性グレードとして開発した商品が「アピカルNPI」である。現在は、主力グレードとなっている。
マレーシアでの工場新設決定の理由は①日本、中国、韓国等と自由貿易協定(FTA)を締結しており交易面で優位性がある。②天然ガス産出国であり、ユーティリティの安定供給、調達コストが相対的に安い。③既に操業を行なっているカネカマレーシア内に建設することで用地取得など投資額を抑えることができる。などである。
*1 ポリイミドフィルムとは、優れた耐熱性、耐寒性を有する高機能性フィルムで、全需要の約70%を占めるフレキシブル配線板用途の他、鉄道車両用モーターや航空機電線の絶縁用途、情報衛星などの宇宙用途にも幅広く用いられている。
*2 当社はPI事業を1984年に事業化して以来、FPC分野に注力してきた。その中で、配線のファインピッチ化のトレンドをいち早く掴み、高寸法性グレードとして開発した商品が「アピカルNPI」である。現在は、主力グレードとなっている。
一方、現在アピカルNPIを生産している滋賀工場では、2層フレキシブル銅張積層板用ポリイミドフィルム(商品名ピクシオ*3)と新たな高機能グレードの生産拠点にシフトしていく。
*3 ピクシオはコアとなるPIフィルムの両面に熱可塑性PIの接着層を施したフィルムで、2層FPCに使用される。
2層FPCは、従来の3層FPCに比べて、信頼性・寸法安定性に優れ、さらに薄型化が可能になることから、スマートフォンやタブレットPCを中心に急速に需要が拡大している。当社のピクシオは、独自の製法により幅広いラインナップを有し、市場で高い評価を獲得している。
また、海外での生産を拡大すると共に、開発・営業のグローバル化も積極的に進める。既に開設済の鐘化貿易(上海)有限公司(本社:中華人民共和国上海市、総経理:武田芳広)・台湾鐘化股份有限公司(本社:台湾台北市、董事長:栗本健二)・株式会社カネカコリア(本社: 大韓民国ソウル特別市、代表理事社長:武岡慶樹)のコーポレート拠点を中心に開発・営業体制を敷く。これらの施策を実行することによりPIフィルム事業の競争力強化、事業拡大を図る。
<新会社の概要>
会社名 : Kaneka Apical Malaysia Sdn.Bhd
(カネカ・アピカル・マレーシア)
資本金 :94百万マレーシアリンギット
事業内容 : 電子材料(electronic products)の製造・販売
設立: :2012(平成24)年2月
本社 :マレーシアパハン州
代表者 :社長 香西正博
株主 :株式会社カネカ100%
以 上