発泡ポリスチレン樹脂の価格修正について

-4月10日出荷分より、キログラム当たり汎用品30円の値上げ-

株式会社カネカ 広報室
2012/03/30
株式会社カネカ(本社:大阪市北区。社長:菅原公一)は、原料高騰を受け発泡ポリスチレン樹脂(製品名 カネパール)の販売価格を修正します。具体的には、現行価格に対しキログラム当たり汎用品30円、難燃グレード、その他特殊グレードは40円以上の値上げとし、本年4月10日出荷分より実施します。

イラン情勢の緊迫化から原油価格は急騰しており、加えて、ナフサはアジアでのナフサクラッカーの稼動率上昇により原油以上に騰勢を強めております。年明けで52,000円/KL前後であったナフサ価格は、最近の円安傾向も考慮すると、4月以降は62,000円~65,000円/KL程度を想定せざるを得ず、今後更に上昇する気配を見せております。

このような背景のもと、カネパールの主原料であるスチレンモノマー(以下、SM)の価格もナフサに連動し上昇、昨年来国内SMメーカーの減産も加わりカネパールの製品原価は予想を大幅に超える上昇となっております。また、発泡ガス等の副原料、重油、電気等のユーティリティコストの上昇も収益を圧迫する要因となっております。

当社は、コスト圧縮など、事業収益の改善に努めてきましたが、原料価格等の騰勢に対して、自助努力だけでは限界に達しており、事業存続のためには、価格転嫁も避けられない状況となりました。

 

以 上