血栓吸引カテーテル、日本メーカーとして初めて米国で販売開始

Atrium Medical Corporationと独占的販売代理店契約を締結

株式会社カネカ 広報室
2011/02/02
株式会社カネカ(本社:大阪市、社長:菅原公一)はAtrium Medical Corporation(以下、Atrium社 本社:米国ニューハンプシャー州 CEO:Steve Herweck)と、急性心筋梗塞の治療法の一つである血栓吸引療法*に用いられる血栓吸引カテーテル(商品名:『Thrombuster™(スロンバスター)II』)の米国市場における独占販売契約を締結した。日本メーカーとしては初めて米国FDA(食品医薬品局)の承認を得て、商品名を『Xpress Way™ RX(エクスプレスウエイアールエックス)』とし、本年1月より販売を開始した。*急性心筋梗塞は、心臓の組織に栄養を与える冠動脈に血栓といわれる血のかたまりが詰まり心臓の細胞が壊死する病気で、発症後速やかに血流を再開させなければ死に至る。通常、血栓吸引カテーテルによって詰まった血栓を吸引除去する。

血栓吸引カテーテルには、血栓の吸引性能のみならず、蛇行した血管を通って血栓が詰まった病変まで到達するための優れた通過性能が求められる。当社の血栓吸引カテーテルは、極めて優れた通過性能も有し、緊急を要する当治療法において、バランスのとれた性能が高く評価されており、販売開始以来、国内外で15万本以上の販売実績がある。

日本市場の約5倍の規模を持つ世界最大市場の米国における早期拡販を目指す当社と、血栓吸引カテーテルを使用した後、血栓溶解剤を局所に注入することで、より効果的に血栓を除去できる特殊なバルーンカテーテル(商品名:『 Clear Way™』)を主力商品として、米国市場における血栓吸引治療分野での更なる製品拡充と拡販を目指していたAtrium社のニーズが一致し、今回の契約締結に至った。

当社は健康分野を重点戦略分野として位置づけており、血管内治療に使われる医療用カテ−テルを中心としたインターベンション事業は重要な柱のひとつである。今後は、世界最大である米国市場に対し継続的に新製品投入を行い、医療器事業のグローバル展開をより一層加速する。

 

以 上

 

Atrium Medical Corporation(アトリウム メディカル コーポレーション)
1)主な事業内容 医療機器(主にインターベンション製品)の製造・販売
2)本社 5 wentworth Dr Hudson, NH, 03051, U.S.A. (5番地 ウエントワースドライブ、ハドソン市、ニューハンプシャー州、米国)
3)代表者 CEO Steve Herweck (スティーヴ ハーベック)
4)資本金 非公開