カネカ　北海道に医療機器プラントを竣工

－54年ぶりの国内新事業場　苫東工場－

株式会社カネカ
IR・広報（Investors & Public Relations）部

2024年8月28日
　株式会社カネカ（本社：東京都港区、社長：藤井　一彦）は、ポートフォリオ変革と業容の拡大を目的に、北海道の苫小牧東部地域に苫東工場を開設し、8月26日（月）に開所式を実施しました。苫東工場は、当社にとって54年ぶりに開設する7か所目となる新たな国内事業場*1です。
　
　この度、苫東工場内に完成した医療機器プラント*2では、吸着型血液浄化器「レオカーナⓇ」および吸着型血漿浄化器「リポソーバーⓇ」を生産します。これらの医療機器の治療対象となるASO（閉塞性動脈硬化症）*3の患者は、糖尿病や慢性腎不全などの増加に伴い、世界的に増加傾向にあります。工場新設による供給基盤の確保によってグローバルな需要に対してMedical事業を飛躍的に拡大してまいります。
　当プラントは、ロボット技術を活用した「スマートファクトリー」としてラインの完全自動化を実現しているほか、今後当社の太陽電池を用いて、工場建物の一次エネルギー消費量をゼロにする「ゼロエネルギーファクトリー」を実現する計画であり、サステナブルなものづくりを推進します。

　今後、苫東工場は、Medical事業のさらなる拡大を目指すとともに、各事業の新たな生産拠点として積極的に活用してまいります。

　当社は、「カネカは世界を健康にする。KANEKA thinks “Wellness First”.」という考えのもと、すべての人に先端医療が当たり前に普及する世界、地球環境と生活の革新にカガクが貢献する世界を実現します。苫東の地から、「夢見る工場、カネカ」が叶えます。


 

以　上

 　　
　　　　　　　　       苫東工場外観　　　　　　　　　　　     　　　　　　 ロボットによる製品梱包の様子
  



　　   　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　開所式の様子
 （左から）
大成建設株式会社　代表取締役社長　相川 喜郎様
苫小牧市　副市長　木村 淳様
北海道知事　鈴木 直道様
株式会社カネカ　代表取締役会長　菅原 公一
同　代表取締役社長　藤井 一彦
株式会社苫東　代表取締役専務　佐野 成信様

*1. 国内事業場：高砂工業所、大阪工場、滋賀工場、鹿島工場、苫東工場、東京本社、大阪本社
*2. 2022年1月24日　ニュースリリース
カネカ　北海道に医療機器工場を新設　—約100億円を投資　グローバルに事業拡大—
https://www.kaneka.co.jp/topics/news/2022/nr2201241.html
*3. Arteriosclerosis Obliterans (ASO)。動脈硬化などが原因となり下肢動脈の内部が狭窄･閉塞することで、血液
の循環障害（虚血）が引き起こされる疾患。初期には冷感やしびれ、歩行障害を引き起こす。さらには痛みや潰瘍を伴う重症下肢虚血（Critical Limb Ischemia: CLI）にまで進行すると下肢切断や死亡リスクが高まる。

＜苫東工場の概要＞
名　称　：　株式会社カネカ　苫東工場
竣　工　：　2024年8月26日
所在地　：　北海道苫小牧市字柏原6番地の253
事業内容：　医療機器の製造