カネカ 日本たばこ産業と植物バイオテクノロジーに関する資産譲受に合意

株式会社カネカ IR・広報部
2020年8月24日

 株式会社カネカ(本社:東京都港区、社長:田中 稔)は、日本たばこ産業株式会社(本社:東京都港区、社長:寺畠 正道 以下、JT)と、植物バイオテクノロジー*1に関する資産譲受を8月19日付けで合意しました。当社独自のゲノム編集技術と今回譲り受けるJTの研究開発資産とのシナジーにより、当社は食糧課題に対するソリューションの提供を加速させてまいります。

 本資産譲受は、高効率で幅広い実用作物品種に適用可能なことから高い評価を受けている当社のコア技術「インプランタゲノム編集技術*2」と、JTの有する最先端の研究関連設備、業界内のネットワーク、実績豊富な遺伝子導入の技術力を活用することにより、ゲノム編集作物の研究開発を大幅に加速・効率化し、従来の作物育種を変革することを目的としております。今後、新たな体制で研究開発を加速し、遺伝子導入技術の種子企業へのライセンスや、顧客のニーズに合わせた機能性、多収性に優れた作物種子の研究開発受託*3を強化致します。将来的には、成長が期待されるゲノム編集作物の種子事業への参入を目指します。

 当社は「カネカは世界を健康にする。」という考えのもと、食の安心・安全、安定供給に繋がるソリューションを提供しています。オープンイノベーションも活用しながら、世界の食糧問題の解決に貢献してまいります。

以 上

  1. 病害耐性などの有益な性質・特徴を植物に導入する育種技術(組織培養技術、遺伝子導入技術など)
  2. 従来のゲノム編集技術と異なり、ゲノム編集酵素遺伝子を染色体に組み込むことなく遺伝子改変が可能なため、迅速な品種改良を実現可能とする技術
  3. 顧客から依頼を受けゲノム編集種子を開発すること

<日本たばこ産業株式会社の概要>

本社
東京都港区
事業内容
たばこ製品、医療用医薬品、冷凍・常温加工食品などの製造・販売
代表者
寺畠正道
設立
1985年
資本金
1,000億円