カネカ 北海道で有機酪農会社を設立
—高付加価値 乳製品の展開を強化—
2020年8月3日
株式会社カネカ(本社:東京都港区、社長:田中 稔)は、株式会社別海ミルクワールド*1(所在地:北海道野付郡別海町、社長:中山 貞幸)と有機生乳*2の製造・販売会社「株式会社別海ウェルネスファーム」を6月に設立しました。北海道野付郡別海町に有機専用牧場を取得し生産性の高い有機酪農に取り組み、新たな有機乳製品を展開してまいります。
別海ウェルネスファームの有機専用牧場は2021年4月に稼働し、2022年に生乳の有機JAS認証*3取得を目指します。本牧場の生乳は全量を当社が買い取り、ヨーグルトを中心に牛乳やバターなど有機乳製品の品揃えを拡充し、4年後の2024年には有機乳製品を含む乳製品事業として売上高100億円を目指します。
当社はベルギーのPur Natur Invest BVBA (本社:ベルギー王国、社長:Marc Verhamme)と技術提携し、2018年4月より乳製品事業に参入しました。「パン好きの牛乳®」、「パン好きのカフェオレ®」、「ベルギーヨーグルト」、「発酵バター」など、同社の技術を導入した製品を相次ぎ上市し、市場で高い評価をいただき販売を順調に伸ばしております。今後は、さらに有機乳製品や当社サプリメント素材と組み合わせた機能性食品などの高付加価値商品の品揃えを増やし、販売を拡大していく予定です。
後継者不足や労働力不足などから、国内の酪農業は厳しい環境下におかれています。当社は酪農家と共に魅力ある酪農業を考え、持続可能な酪農を推進することを乳製品事業展開の理念としております。新会社においては、付加価値の高い有機生乳の生産に加え、酪農現場の省力化、飼料の自家栽培など酪農の生産性向上に取り組み、人・乳牛・環境に配慮した持続可能な循環型酪農を目指します。
以 上
- 当社と生乳を取引している酪農パートナー。
- 有機飼料の使用など、有機JAS認証の規格に則った環境で飼育された牛から絞られた生乳。生乳は絞ったままで加工を行っていない乳のことであり、牛乳や乳製品の原料となる。
- 農林水産省が定める有機食品の検査認証制度。農薬や化学肥料などの化学物質に頼らずに生産された農産物や畜産物等であることを認証する。
<設立会社 株式会社別海ウェルネスファームの概要>
- 代表取締役社長
- 中山 貞幸
- 設立日
- 2020年6月1日
- 出資比率
- カネカ40% 別海ミルクワールド60%
- 所在地
- 北海道野付郡別海町
- 事業内容
- 有機生乳の生産・販売
<株式会社別海ミルクワールドの概要>
- 代表取締役社長
- 中山 貞幸
- 所在地
- 北海道野付郡別海町
- 事業内容
- 酪農業