セルポートクリニック横浜、培養脂肪幹細胞による乳房再建治療を開始

株式会社カネカ IR・広報部
2020年7月21日

 株式会社カネカ(本社:東京都港区、社長:田中 稔)のグループ会社である株式会社バイオマスター(本社:横浜市、社長:三木 章伍)が運営するセルポートクリニック横浜(所在地:横浜市、院長:中山 玲玲)は、培養脂肪幹細胞*1を用いた乳房再建治療(以下、培養CAL®*2)を7月8日より開始しました*3。今回の培養CAL®の治療開始にあたっては、大阪大学の特定認定再生医療等委員会において審査された治療計画を厚生労働省関東信越厚生局に提出し、6月2日付けで受理されております。

 新たに提供を開始した培養CAL®は、事前に患者から少量の脂肪を採取してその中に含まれる幹細胞を培養し、移植する脂肪に加えて治療を行います。取り出す脂肪量が従来のCAL®と比較して少ないことから、これまでCAL®を受けることができなかった体脂肪の少ない患者にも治療が可能となりました。培養CAL®により乳房再建の選択肢を広げることで、乳がん患者の生活の質の向上に貢献します。

 セルポートクリニック横浜は、2006年の開院以降、乳がん治療後の乳房を再建する治療として東京大学と共同開発したCAL®による治療を提供してきました。今後は、臨床研究*4の結果を踏まえ、乳がんの術後の乳房再建のほか顔の変性疾患や豊胸などにも培養CAL®を応用し、軟部組織再建の新しい治療を提供してまいります。

以 上

<株式会社バイオマスターの概要>

事業内容
医療機関の経営
社長
三木 章伍
本社
神奈川県横浜市中区南仲通3-35 横浜エクセレントIII 8階

<セルポートクリニック横浜の概要>

診療科目
形成外科、美容外科
院長
中山 玲玲
所在地
神奈川県横浜市中区南仲通3-35 横浜エクセレントIII 2階
問合せ先
0120-360-489(木・日曜日休診、祝日診療 電話受付 10:00〜18:00)
  1. 自ら増えることができ、さらに周囲の組織の発達を助ける機能を持った細胞
  2. Cell Assisted Lipotransferの略称。患者自身の脂肪由来幹細胞を用いた生着率の高い医療技術
  3. 培養CAL®による治療は自由診療(保険適応外)
  4. 大阪大学 特定認定再生医療等委員会および厚生労働省 関東信越厚生局の審査を受け、2015年7月より国内で初めて実施した培養脂肪幹細胞を用いた乳房再建の臨床研究

「CAL®」は株式会社バイオマスターの登録商標です。

従来のCAL®と培養CAL®の違い