おいしさを兼ね備えた減塩素材を発売

株式会社カネカ CSR推進部広報室
2016/04/08
株式会社カネカ(本社:大阪市、社長:角倉 護)は、減塩をサポートする素材として、食品の塩味をバランスよく補強し、おいしさを損なわない減塩素材「カネカ調味素材ソルトテイストエンハンサー」を4月15日より発売します。

厚生労働省は、2015年度に食塩摂取基準を見直し、それまでの基準値1日あたり平均、男性11.1g・女性9.4gから、男性8g・女性7gに減少させることを推奨しています。そのためには現状の摂取量から食塩を30%程度カットする必要があります。
当社は塩味の感じ方を先味・中味・後味*1に分解し、それぞれの長所・短所を検証、独自技術の素材を組み合わせることで、食塩を30%~40%カットしてもおいしさが維持できる減塩素材の製品化に成功しました。従来の減塩素材は先味・中味・後味の一部を補強しているものの、塩味の感じ方の全てを満足させる素材は少なく、おいしさを犠牲にしているケースが多いのに対し、本製品はそれらの課題を解決したものです。

本製品の特長は以下のとおりです。
① 減塩によって失われる塩味をバランスよく補強できます。
② 先味の補強でカリウム塩を併用しても、後味のえぐ味が気になりません。減塩による先味の補強によく用いられるカリウム塩は、後味にえぐ味があるため、おいしさが損なわれてしまいます。本製品には、グループ会社の株式会社カネカサンスパイスで培ったノウハウを有したスパイスミックスを配合し、カリウム塩のえぐ味を低減します。
③ 中味・後味にコクを補強しています。独自の加熱技術により、調理香を付与し、コクを強める効果がある「カネカ調味素材セイボリーベース」*2および酵母エキスを配合しています。これらの素材の相乗効果により、減塩によって失われる中味および後味の補強を可能にしています。

減塩食品市場は、健康志向の高まり、厚生労働省の後押しもあり今後さらなる需要が見込まれます。本減塩素材を使用することで、おいしく減塩を実現できる、付加価値の高い減塩食品を提供することが可能となりました。

以 上

*1
先味:口に含んですぐに感じる味。
中味:そしゃくしている際に感じる味。
後味:飲み込んだ後に感じる味。
*2
タマネギの加熱濃縮エキスを原料にしたコク付与調味素材。2014年4月より発売開始。