令和3年（2021年）　新年社長あいさつ（要約）

　あけましておめでとうございます。新しい年、2021年がスタートしました。
　昨年はコロナウイルスに翻弄された一年でした。今回のコロナウイルスによるパンデミックは、社会の価値観を大きく変え、想像を超えたパラダイムシフトを起こしています。この劇的な変化の中で、私たちは、立ちすくむのではなく、自らが変わり、この変化にタイムリーに対応し、自らがパラダイムチェンジを起こす、「内なるパラダイムチェンジャー」にならなければなりません。「内なるパラダイムチェンジャーの道を突き進む」、これを今年のキーワードにしたいと思います。

　スピード感無くして、変革と成長の実現はあり得ません。R&B（Research & Business）の成果がカネカの変革と成長の牽引者です。ポートフォリオ変革の実現に向け、積極的に資源を投入し新事業、新製品の創出に取り組んでいます。カネカのR&Bのミッションは、グローバルナンバーワン、オンリーワンの素材を世に送り出しソリューションを提供することです。また、グローバル展開においては、「Glocal」の視点から、各地域の市場特性と将来動向を見定め、現地発の成長戦略を描き、特に、成長著しいアジア・中国地域でスピード・スケールある業容拡大を加速させる必要があります。キーワードは「アジアの時代到来」です。

　今回のコロナ禍は大きな痛みを伴いましたが、一方で、多くのこれまで企業が壊せないと思ってきた古い殻を破り、新しい企業文化作りに大きく舵を切っています。私たちも、この劇的なパラダイムシフトに対応する新しい働き方であるSmart Workへの変革を急がなければ生き残れません。私たちの目指すSmart Workとは、オンライン技術を最大限活用し、リモートワークを常態化させ、同時に、構想力、発想力、直観力を磨く努力を重ねることで、社員一人一人がより効率的で生産性の高い業務遂行力を身に付け、非連続な変革と成長を実現していくことです。PainをGainに変える為、Smart Workの実現に不退転の覚悟で取り組みます。

　私たちカネカの歴史は、次々と襲い掛かってくる想定外の困難に果敢に挑戦し、乗り越えてきた歴史そのものです。逆境を跳ね返し挑戦し続ける熱い思いこそカネカのDNAです。引き続き予断を許さない厳しい情勢が続きますが、全世界の仲間が一丸となって、元気で笑顔が絶えないカネカを創りましょう。

 

2021年1月4日 

株式会社カネカ 

代表取締役社長  田中 稔