人々の命、健康を守ることは、私たちの大切な使命の一つです。
カネカでは高分子とバイオの二つの基幹技術を基盤に、
医療用製品の開発や、医療技術の進化に寄与しています。
常に現場の声に耳を傾けながら、今求められている医療にいち早くカガクのチカラで応える。
そうして、常に最前線で医療を支えています。
人々の生活に影響を及ぼし、
生命を脅かす感染症。
2020年に世界中で感染が拡大し始めた新型コロナウイルス感染症は、その後も世界中の人々の生活に影響を及ぼし、生命も脅かしています。古くはペストやスペイン風邪、現代ではエボラ出血熱にエイズなど、人類の歴史は感染症との闘いの歴史でもあります。新型コロナウイルス感染症は2023年に5類に移行して以降も、一定数以上の感染者を出しており、感染予防などの対策がなお求められています。
感染症の拡大を抑制する
検査・治療・予防のための医薬品。
PCR検査を国内外でサポート。
新型コロナウイルス感染症から人々の健康を守るべく、カネカはさまざまな分野で貢献しています。PCR検査試薬においては、新型コロナウイルス感染症が拡大し始めた2020年4月から、ベルギー政府からの要請を受け、ベルギー国内および近隣国へとウイルス検査試薬を供給しています。また、カネカ独自の検体処理技術を用いることで、新型コロナウイルスを約1時間で検出可能なPCR検査キットも開発しました。
治療や予防においても貢献。
一方で治療においても、国産初の新型コロナウイルス感染症治療薬として承認を取得した塩野義製薬のゾコーバ®錠に対して、サプライヤーとして中間体を供給しています(ゾコーバは塩野義製薬株式会社の登録商標です)。また予防においては、Kaneka Eurogentec社が保有するプラスミドDNAやmRNAに関する技術を活用し、国内外の製薬メーカーからの受託製造の要請に対応しています。
感染症対策におけるユニークな社会実装を推進!
カネカの多岐にわたる技術の中でも、バイオ関連事業は食・医療・環境など私たちの生活に幅広く関わっています。これらの技術を最大限に活かすとともに、幅広い視野でユニークな社会実装を実現するために、インフェクション研究チームを立ち上げ、感染症対策に取り組んでいます。今後、未知なるウイルスにも備え、新型コロナウイルスの感染症対策で培った「化学」のチカラで、時代を先読みしながらソリューションをさらに進化させていきます。
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社会のネガイ
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カネカのカナエ方
患者数がさらに増えるとされる
致死率の高い脳血管疾患。
現代日本の死因は多いものから、悪性新生物(がん)24.6%、心疾患14.8%、老衰11.4%、脳血管疾患6.9%となっています(※厚生労働省 人口動態統計 2022年より)。脳血管疾患とは脳梗塞や脳出血、くも膜下出血などで、致死率が高い危険な病気です。脳血管疾患はかつては最も多い死因でしたが、治療法の進化により減少しました。それでも、高齢化の進行、糖尿病や高血圧などの生活習慣病の増加により、患者数はさらに増えることが予想されています。
精密な血管治療を可能にする
医療機器「i-ED COIL®」。
世界最高レベルの柔軟性。
脳血管疾患に対して、動脈瘤の破裂を防ぐための治療法として、カテーテルを使って血管の内側から動脈瘤内に塞栓コイルを詰める、血管内治療があります。カネカは、塞栓コイルの原材料になる金属線の太さの最適化や構造の工夫などにより、コイルの柔軟性を高めた「i-ED COIL®」を開発。これを用いることで、動脈瘤内にコイルをより高密度に詰められるだけでなく、動脈瘤の壁の一部が突出したような不規則な形状の動脈瘤にも対応でき、動脈瘤の破裂のリスクを低減させることが可能です。
正確で微細な治療を実現。
「i-ED COIL®」は、コイルを接続部分から切り離す際に電気式を用いているため、その離脱時間は約0.1秒と短く、コイル設置位置がズレる恐れもなく患者様への負担を軽減できます。また、コイル径はミリ単位の誤差も生じておらず、微細な施術が求められる手術終盤において、その正確性は医師のイメージ通りの治療の実現に貢献しています。
脳血管疾患におけるさまざまな課題を解決!
カネカでは、今後も塞栓コイルをはじめとする脳血管疾患用の血管内治療製品のラインアップ拡充を進めるだけでなく、診断や予防といった治療以外の領域に対するソリューションを提供することで、脳血管疾患におけるさまざまな課題の解決に貢献していきます。
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