巨大プラントの制御を担う
計装機器を設計する。

  • 新卒採用(高専)
  • 機械系専攻
  • 事業横断/全社スタッフ
  • 電気系エンジニアリング
  • グローバル
  • 高砂工業所
Y.Y.
2010年入社
高砂工業所 エンジニアリングセンター
  • 所属部署および掲載内容は取材当時のものです

キャリアパス

高砂工業所 生産技術グループ
電気系エンジニアリング
海外トレーニー
高砂工業所 エンジニアリングセンター
計装システムエンジニア
  • 部署名は所属当時のものです

仕事内容

新たに導入する計装機器の
設計から設置まで。

エンジニアリングセンターでは、「工場が安全に安定して運転できるための設備メンテナンス業務」と「新製品を製造するための設備の設計業務」を行っており、そのなかで私は現在、計装システムの設計業務を担当しています。
化学工場には、原料や製品が貯蔵されたタンクがいくつもあり、その間には配管が通され、バルブなどによって流れが制御されています。こうした工場プロセスの圧力や温度、流量などを計測センサによって把握し、バルブやポンプで自動調整する役割を担うのが計装システムで、工場の安全・安定稼働には必要不可欠な技術です。こうした計装システムがあるおかげで巨大プラントの生産運転をわずか数人の製造運転員で管理するということが可能になっています。
私は以前、これらの計装機器のメンテナンスを担当していましたが、今は設計担当として新しく導入する設備の設計から設置までを担っています。また同時に、計装システムに関する新技術や新製品について情報収集し、設備へ展開することも意識的に試みており、現在はAIを用いて、過去から蓄積された膨大なメンテナンス関連データをもとに、設備のトラブル予測ができないか検証を進めています。

カネカの魅力

カネカオリジナルの技術と
自由度の高い風土がある。

カネカの事業は多岐にわたっており、一つの事業が逆風を受けたとしても、他の事業で支えることができるのが強みです。中間素材製品も数多く生産しており、さまざまな面で人々の生活を支えているため、「社会の縁の下の力持ちである」という自負を持って日々の仕事に臨んでいます。
技術面では、それぞれの事業において各部門が連携して作り上げたカネカオリジナルの技術があり、それらがしっかりとプラントに生かされています。また自社の工場内に、私が所属するエンジニアリング部門があることで、自社に知見を蓄積しながら、スピード感と競争力のある工場運営ができていると感じています。
風土面で言えば、自由度が高い会社なので、自分から手を挙げることでさまざまな挑戦の機会を与えてくれます。他部署や他職種へのローテーションなどを上司へ相談し、自分に合った職場を見つけることも可能です。私自身も、かつて「違う環境に身を置きたい」と希望して、異動させてもらいました。社内の教育プログラムや資格試験補助も充実しており、自分を磨くための環境が整っていると感じます。

印象的なエピソード

アメリカ海外研修で、
現地メンバーに認められた。

2016年3月から一年間、カネカノースアメリカでの海外研修プログラムに参加し、テキサス工場のメンテナンスチームで、現地メンバーとともに設備トラブルの削減に取り組みました。最初は語学力や異文化のギャップに苦戦し、また周囲も私のような若い日本人技術者など誰も相手にしてくれませんでした。そこで、自分の進めたい取り組みについて背景やメリットをデータにまとめ、毎月粘り強くプレゼンテーションすることで、徐々に現地メンバーからの信頼と協力を得ることができました。
これまで培った自身の経験を海外工場で生かし、それがトラブル削減につながったときは大きな達成感がありました。日本に帰国する際には送別会を開いてくれ、「また来てくれ」とプレゼントをもらったうえに、現地マネージャーからは「YOUみたいな人材を採用しないとな」というありがたい言葉までいただきました。
もう一つ印象に残っているのが、2022年から携わったGreen Planet®工場の建設です。ここまで大きな建設プロジェクトの経験はなくプレッシャーもありましたが、納期・品質を守ることはもちろん、少しでも競争力に優れた工場となるように、自分なりの知識・技術・経験を盛り込みながら設備化を進めました。予想外の課題に悩まされることもありましたが、試運転で初めて最終製品が生産されたときは、プロジェクトメンバーとともに喜びをかみしめました。

私のネガイ

優れた最適設計ができる
エンジニアリングのプロへ。

設備設計という仕事は工場が稼働したらゴールではなく、設備自体はその後も10年、20年と使用されます。未来のカネカ社員に「誰だ、こんな設備設計をしたのは!」と言われないように、安全・安定稼働はもちろんのこと、ランニングコストも考慮した最適設計ができるようなエンジニアリング力を身に付けたいです。エンジニアリング担当者全員がそのプロ意識を持つことで、カネカはさらに大きな競争力を得られると思っています。
加えて、入社当初は実務をこなすだけで精一杯でしたが、徐々に視野も広がり、最近では「社会とカネカ製品のつながり」や「カネカ製品と自分の仕事のつながり」を感じることが増えてきました。自分の仕事が、まさに企業理念にもある「地球環境とゆたかな暮らし」に直結していることを感じています。今後も社会課題の解決に役立つ製品作りに携わりたいと思っています。

一日のスケジュール

08 : 30
出社、メールチェック
09 : 00
ミーティング/製造課・工事会社と当日の工事内容のすり合わせ
09 : 30
現場工事開始。安全第一!
10 : 00
デスクワーク/新しい設備の設計・発注業務
12 : 00
昼食
12 : 30
他部署のメンバーも交えて毎日ソフトバレー
13 : 00
ミーティング/製造課と新規案件見積のすり合わせ
14 : 00
現場工事の安全パトロール、進捗確認
15 : 00
デスクワーク/新しい設備の設計・発注業務
16 : 00
現場工事の試運転
17 : 10
翌日の予定確認、帰社