製造部門と密に連携し、
Win-Winの商談を目指す。

建築向けのシーリング材や接着剤の原料となる「カネカMSポリマー^®」の営業活動を行っています。営業先はシーリング材や接着剤のメーカーさまで、お客さまにメリットを感じていただきつつカネカの収益にもつながるようなWin-Winの商談を目指しています。
カネカはこの分野では特殊なポジションで、たとえば、建物の外壁用タイル張りをモルタルから接着剤に換える取り組みを半世紀前から手がけています。そこで、施工後30年以上が経過してもタイルがはく離していないという調査データをまとめてタイル業界の学会で発表するなど、エンドユーザーさまに対する働きかけも行っています。このように業界活動に参加して営業できる製品はカネカでも珍しいので、やりがいを感じながら取り組んでいます。

ここ2年ほど、グローバルにおける製造と販売のバランスを考慮した供給策の検討・実施に注力していました。カネカMSポリマー^®はベルギー、日本、アメリカ、マレーシアの世界4極体制で製造していますが、2年前、日本を含めたグローバルでの需要の高まりに応えつつ、メーカーとしての供給責任も果たさなければならないという状況となったことを機に、サプライチェーン全体を視野に入れた供給策を考え、社内提案しました。
供給策でまず追求したのは、BCP（事業継続計画）。何かあったときでもお客さまへの製品供給が止まらないよう、複数の生産拠点からの供給ルートを確保するようにしました。お客さまにとっては、実績のない生産拠点からの製品受け入れとなりますが、BCP対策としてのメリットをご理解いただくとともに、価格面でもメリットが生まれるよう提案配慮することで、承諾いただきました。
これにより、お客さまにとってのメリットを創出しながら、グローバルでの需給バランスを考慮した供給策も実現することができました。世界4極の製造部門と営業メンバーを巻き込んで進めた取り組みでパワーを必要としましたが、それに見合う達成感を得ることができました。

シンプルに、目の前の人から「よかった」と思ってもらえる仕事ができる人になりたいと思っています。自身のキャリアアップのために仕事をしているのではなく、「お客さまのお役に立つ」ことを主眼に置いて仕事をしています。一方で、私は入社して2年間、工場で管理業務に就いていたことから、製造部門に対する思い入れが強く、製造部門をはじめとする社内からも「よかった」と思ってもらえる仕事がしたいという気持ちもあります。必要となる知識とスキルを幅広く習得し、お客さまと社内の両方から頼られる営業担当として、カネカ以外でも存在意義を示せる人間になることが、きっと私のネガイなのだと思います。