町を作るように、設備を
工場内にレイアウトする。
- T.K.
- 2014年入社
滋賀工場 エンジニアリングセンター- 所属部署および掲載内容は取材当時のものです
キャリアパス
- 生産技術本部(高砂工業所)
- 生産技術
- 滋賀工場
- 生産技術
- 滋賀工場 エンジニアリングセンター
- 機械系エンジニアリング
- 部署名は所属当時のものです
仕事内容
安定生産を目指して
望ましい設備をかたちにする。
スマートフォンの基盤やタッチパネルなどに用いられるフィルムを作る設備の、エンジニアリング業務を担当しています。具体的には、新しい製品の生産をスタートする際に必要となる新規設備を導入したり、既存設備の課題を解決するために設備を改造したりといった業務になります。新しい製品を開発する研究開発部門と、実際にそれを作る製造部門との間に入って橋渡し役を務めながら、安定生産を目指して望ましい設備をかたちにするのが、私たちエンジニアリング部門の役割です。
自部署のメンバーはもとより、研究や製造といった社内メンバー、また多くのメーカーや施工会社など、さまざまな立場の関係者と協力しながら仕事を進めていきます。難しい調整を迫られることもありますが、そのなかでベストな落としどころを見つけるのも、この仕事の醍醐味です。
機械工学を学んだ者にとっては、機械メーカーへの就職が一般的かもしれませんが、ある程度かたちの決まった製品を作る仕事よりも、工場内のスペースに、あたかも町を作るように設備を自由にレイアウトしていくエンジニアリングの仕事のほうが、私は自分の考えたことをかたちにできるおもしろみがあるように感じています。

印象的なエピソード
海外で教わった仕事との向き合い方が
後の大型プロジェクトで生きた。
入社1年目のとき、1カ月間マレーシアに海外研修に行きました。まだ経験が浅かったので、不安でいっぱいになりながら現地に赴いたのを覚えています。駐在員のもとでのOJTでしたが、異国の地で社の代表として働く社員はパワーが違いました。責任感にあふれた任務遂行力のとても高い人で、「社会人としてこうありたい」と思わされました。そのときに教わった「心、技、体」の考え方は今も大切にしています。「心だけはまちがえてはいけない。心が正しい方向を向き、あきらめなければ仕事は終わらせることができる。心がまちがっていなければ、技術も体力もついてくる。だからこそ心が大事だ」という意味で、それ以来このことを常に意識して仕事に励んでいます。
もう一つ、4年目で経験した大型の設備導入プロジェクトも印象に残っています。途中から担当した案件で、「残るは施工管理くらい」と言われて引き継ぎましたが、実際には未定事項や変更が多く、それゆえにミスも多発して、かなり追い込まれた状況になってしまいました。逃げ出したい気持ちもありましたが、協力会社の方から「普通ならこんな依頼は無理なので断りますが、Kさんのためにも頑張ります」と言っていただき、また尊敬する先輩からは「俺は君を買っている」と励ましていただいたのが力となり、最後までやり遂げることができました。マレーシアで教わった「心、技、体」を実践して、大きな達成感を得ることができました。

職場の雰囲気
「自分がやるんだ!」という気概のある人が、
工場を引っ張っている。
みなさんとても優しいです。きっとカネカ自体がそういう風土の会社なのだと思います。ただ、その優しい雰囲気に甘えてしまってはだめで、自身の能力向上にしても、プロジェクトの担当者を務めた際のスケジュール・納期の管理にしても、「自分がやるんだ!」という気概を持って取り組むことが重要だと思っています。実際、「会社のため、部署のため、自分のために、何をするべきか」を常に考え動ける人が工場を引っ張っています。私もこういう人間になれるよう、日々頑張っています。

私のネガイ
モノを作ることで、
世界中の人々の暮らしを良くしたい。
モノを作ることは、それを使う人の暮らしを良くすることにつながります。私はカネカでモノづくりに携わることで、世界中の人々の暮らしを良くしたいと考えています。私が生産に携わっているスマートフォンは世の中に登場して約20年ですが、人々の暮らしを劇的に変化・向上させました。スマートフォンに限らず、電子材料は今後の人々の暮らしを豊かにしていくために欠かせない製品です。よりよい電子材料を生産することで、暮らしの向上に貢献したいと思います。
また、最後に学生のみなさんに対する私のネガイですが。ぜひ先入観に縛られることなく企業を検討してください。「自分は何を重視するのか?」をしっかり考えれば、正しい選択ができます。私は「若手が活躍できる」ということを重視し、「機械メーカーよりもカネカのほうが大きな仕事ができる」と判断してカネカに入社しました。今、思い返しても正しい選択だったと思っています。
一日のスケジュール
- 08 : 00
- 出社
- 08 : 30
- 朝礼、メールチェック、返信
- 09 : 00
- 工事面着、現場確認
- 10 : 00
- 担当案件の設計
- 11 : 00
- 書類修正、回覧
- 12 : 00
- 昼休憩
- 13 : 00
- 担当案件の進捗、課題打ち合わせ
- 14 : 00
- 現地調査、図面作成
- 15 : 00
- 担当案件の進捗、課題打ち合わせ
- 16 : 00
- 工程会議、工事進捗の確認と関係者共有
- 17 : 00
- 書類修正、担当案件の設計
- 18 : 00
- 業務終了、帰宅