管理会計を通じて
事業戦略の立案・実行に貢献する。

乳製品やマーガリンなどの食品を扱うFoods & Agris Solutions Vehicleに所属し管理会計業務に携わっています。週や月、年単位といったさまざまな単位で損益を集計・管理分析し、そこから課題を見出して、さらなる事業拡大に向けた事業戦略の立案につなげていくのが仕事です。
一口に損益管理と言っても、製品別や生産拠点別、あるいはBtoBとBtoCのどちらの領域向けかにより収益構造が異なるため、各事業をどのように管理するか適切に判断することが重要です。そのために、関連資料や提案書に十分目を通したうえで、机上に留まらず積極的に現場に出向いて製造・研究・営業メンバーと接点を持ち、事業に対する理解を深めるよう意識しています。私の作成した管理会計資料が当事業部門のリーダー層の意思決定に繋がる戦略会議の基礎資料になるため、緊張感とやりがいを持って適切なアウトプットができるように日々努めています。

チャレンジしていることはいくつかあるのですが、一つは社長提案書の作成です。カネカはメーカーなので、さまざまな設備を用いて製品を製造していますが、そうした設備を新たに導入する際、一定額以上の投資は社長決裁が必要となります。その提案書の起案を任されるようになり、工場や営業のメンバーと連携し、投資対効果を試算しながら、数億円の経営判断を仰ぐための書類をまとめています。経営者目線の指摘や指示事項を感じられるのでとても勉強になっています。
また、販売データの可視化にもチャレンジしています。Foods & Agris Solutions Vehicleの商材は数千品におよび、その販売データは膨大な量となります。営業や開発といった他部門が分析をする際、従来は各担当者がそれぞれの集計方法・切り口でデータをまとめていたのですが、新たなツールを使ってそれを統一化し、可視化に貢献しました。グラフなどを用いて表現することで、膨大なデータをすぐに整理し、戦略立案につなげる取り組みを進めています。
一方、プライベートにおいては子育てにも力を入れており、育休を1カ月間取得しました。取得前に上司に相談したところ、「ぜひ取得してくれ」と背中を押してもらえました。育休については取得している他の男性社員も多く、時代の流れが変わってきていることを実感しています。

自分が今のキャリアで経験したものを活かし、営業として自社の製品を一人でも多くの人・会社に広めていきたいと思っています。また、国内のみならず、海外拠点のあるインドネシアを中心に東南アジア諸国へ自社技術を広めることにより、食文化の発展に貢献するのが目標です。加えて、自身が大学まで野球をやっていたこともあり、スポーツ分野への貢献も目標の一つです。具体的な策はまだ構想中ですが、食を通じてスポーツ分野に関連する事業も手がけることができればうれしいです。カネカでは、管理会計業務を通して広く事業について学んだ後、営業職に就くことはごく一般的なキャリアアップの道の一つなので、叶えられるよう前進していきます。