プラントエンジニアの魅力って？

一般に知られていないものの、
極めて重要なポジションを担う仕事。

化学メーカーにプラントエンジニアという仕事があることは、意外と知られていない場合や、知っていても具体的な仕事のイメージを持ちづらい気がします。

そうなんです。技術系というと、研究者がフラスコを振っているイメージが思い浮かぶかもしれませんが、そればかりが技術系の活躍の場ではありません。主に、機械、電気・電子、情報、化学工学の出身者が活躍しているのが、プラントエンジニアという仕事フィールドです。

具体的には、どんな仕事を担当するのですか？

カネカの工場では、製品を製造するのに用いる生産設備をはじめ、研究開発段階で用いる研究設備、あるいは電力やガスといったユーティリティ設備など、多種多様な設備を用いて開発や製造を行っています。それらについて、どんな設備にすればいいかという企画から、CADを用いた仕様設計、製造・据付の管理、運用後の保守・保全まで一貫して担当するのが、プラントエンジニアです。
研究部門が開発したモノづくりのプロセス、いわば作り方ですね、それを生産設備の仕様に落とし込んで具現化するのが仕事です。

いわゆるスケールアップを担うポジション？

そうです。実験室のビーカーではちゃんと反応していたものが、その何十万倍もの体積になると思うように反応しないということは、よく起こります。むしろそれが普通と言ってもいいくらいで、再現するのが実に難しい。その困難を乗り越え、量産ベースでも安定的に、安価で、安全に、製品を生産できる設備をかたちにするプラントエンジニアの仕事は、モノづくりの根幹に関わり、会社の競争力に直結する仕事なのです。

関わる人も多そうですね。

まずは製造部門のメンバー。機械を実際に操作することになるオペレーターとしての意見を聞いて、使い勝手の良い設備になるよう努めます。研究開発や生産技術といった部門は、生産プロセスの量産実現という観点から意見交換し協働するパートナー的存在です。また、社外の機器メーカーや工事施工会社とのやりとりも多く発生します。

自分の思いを反映した設備がかたちになる。

どんなやりがいがありますか？

いろいろあります。まずは、プラントの設計から試運転、稼働まで一貫して携わることができるため、完成したときには大きな達成感が得られます。製造部門や研究部門と協力してプロセスを検討し、機器の発注・工事を経て、自身が考えた設備がかたちとなり、実際に製品が出るところまでの過程をその目で見ることができます。

自分の思いを反映できるものですか？

もちろん妥当性があることが前提ですが、カネカのプラントエンジニアリングは自由度が比較的高いので、「こんな設備にしたい」という思いを設備に反映できるチャンスは大いにあります。また、化学プラントの立ち上げは設備規模も扱う費用も非常に大きく、それを任されてやり遂げたときは、何ごとにも代えがたいやりがいをもたらしてくれます。

カネカのプラントエンジニアならではの特徴はありますか？

カネカは事業領域が広く、プロセスや設備も事業によって異なります。また昨今では、ロボットやAIといった最新技術を積極的に活用しています。それもあってか、カネカのプラントエンジニアたちは「さまざまな製品・設備・技術に触れることができるのがおもしろく、常に新しい刺激が得られる」と言います。

キャリアアップや教育はどうなっていますか？

カネカのプラントエンジニアは、ジョブローテーションの幅が広いのが特徴です。関連する研究部門や、本社のモノづくりの企画部署、あるいは量産化プロセスの研究部門などで経験を積むチャンスがあります。また、若年層向けや中堅層向けなどの教育研修プログラムも体系的に組まれており、育成サポートの体制は万全です。

プラントエンジニアの重要度は、今後ますます上がる一方。

最後に、プラントエンジニアという仕事の魅力をまとめてアピールしてください。

カネカにおいてプラントエンジニアの重要度は、今後ますます上がる一方だと言えます。会社の競争力向上のためには、モノづくりの技術における差別化が不可欠です。その重要な一端を担うのが、プラントエンジニアです。その意味で、責務も期待も非常に大きいです。また、カネカはグローバルに事業を展開しており、プラントエンジニアは海外工場の生産サポートや立ち上げといった業務に携わるチャンスが多いため、世界を舞台に活躍したいという人には魅力的だと思います。みなさんのチャレンジをお待ちしています！