カガクのチカラ&カネカのチカラ

皆さんは、「カガクのチカラ」と聞いて、
どのようなイメージを持つでしょうか?
表面的なモノにとらわれていては、
「カガクのチカラ」は見えてきません。
化学の「化」は「化ける」と書きます。

化学製品は、いろいろなモノに姿を変えて、
世の中に貢献しているのです。

そうしたさまざまな化学製品を世に送り出している化学業界ですが、
製造する製品によって大きく3つにわかれます。

カネカは中間素材を主に製造していますが、

原料に近い部分から素材を手がけていたり、
近年では中間素材で培った技術力を生かして、
食品を中心とした最終製品も手がけており、事業領域を広げています。

では具体的に、カネカではどのようなモノを作っているのか?

普通では見えないカネカの世界を、「見える化」してみましょう。

まずは、あなたが毎日使っている
スマートフォンから。

さらに、顔を上げて
部屋を見渡しましょう。

生活空間の至るところで、カネカ製品が活躍していることがわかります。
しかし、これらもまだほんの入り口。

街に出て、さらに広い化学の
世界を見てみましょう。

病院の中でも、
実は最先端医療を、
カネカ製品が支えています。

そして、ステージの広がりは
宇宙空間へ。

©JAXA・NASA

カガクのチカラ、そしてカネカのチカラが少しは見えてきたでしょうか。

ここでご紹介した以外にも、カネカは実に多彩な製品の提供により、
社会のさまざまな課題を解決しようと取り組みを進めています。

環境・エネルギー
すべての人が自然の恵みを享受し、
クリーンで持続可能な資源とエネルギーを使える社会を実現
食糧
すべての人に安全・安心で栄養価の高い食糧がいきわたり、
作り手側も幸せな社会を実現
健康
すべての人が最先端技術の医療サービスにアクセスでき、
健康で生き生きと輝き続ける社会を実現

中間素材メーカーだからこそ、最終製品を見据えたポジションで、
多くの業界や製品に影響を与えることができます。

最終製品の品質、耐久性、機能性を向上させるための、
新しい技術やイノベーションを追求することにより、
その影響力を多種多様な産業に広げることも可能です。

カガクの使命はとても大きく、その影響範囲は極めて広大です。
カガクの未知なる可能性がさらに拓かれるのを、世界は待っています。

さあ、ここからは、しっかり自分自身の目で世界を見つめ、自分のやるべきことを見つけるとき。

もし皆さんが、カガクでネガイをカナエたいと思ったなら、
カネカの価値創造の冒険は、最高のステージになるはずです。

スマートフォン

今や人々にとって手放せないデバイスとなったスマートフォン。その進化を、カネカの製品が支えています。フレキシブルプリント配線板の基板材料として使用されている超耐熱ポリイミドフィルム「アピカル®」「ピクシオ™」などの製品提供を通して、スマートフォンの「より小さく、より高性能に、より美しく」といった進化に貢献しています。

照明

照明は今日に至るまで進化を続け、私たちの生活を豊かにしてきました。ただ、生活を豊かにするはずの照明が明るくなりすぎて、目をつくようなまぶしさは、単に不快感を生み出すばかりでなく、体内リズムの乱れや寝つきの悪さといった形で人の身体や精神にも影響を及ぼしてきています。そこで、快適・安心・健康の照明空間を提供する新たな照明としてカネカが開発したのが、「有機EL照明」です。その光源は1.1mmと極めて薄く、自然光に近く拡散するやわらかい面発光という特長があり、目にやさしい照明として期待されています。

壁紙

一般家庭やショップ、オフィスなどの壁紙や床材には、塩ビペースト樹脂の「カネビニール®ペースト」が用いられています。カネカ独自の技術で作られた、熱安定性と加工性に優れた樹脂で、インテリアの演出に一役買っています。

パン

カネカは、パンの原料であるマーガリン製品とイースト製品を開発・製造しています。マーガリン製品は、様々な種類のパン生地を生み出す練込素材として、食感・味付け・風味付け等の機能を有する高付加価値製品群を提供しています。また、製パンには欠かせないイースト製品は、カネカの育種・発酵関連技術を用いて製造・販売しています。いずれも大手製パンメーカーから町のベーカリーにまで裾野広く提供し、人々の豊かな食生活に貢献しています。

ストロー

100%バイオマス由来の生分解性バイオポリマー Green Planet®。土壌中に加え海水中でも分解されてCO2と水に戻るため、プラスチックによる環境汚染問題の解決に貢献します。

化粧品

カネカの天然界面活性剤「カネカ・サーファクチン」は、カネカ独自の発酵技術で得られる天然物です。本製品は少量で高い乳化安定性や分散性を示し、また皮膚への刺激性が極めて低く、生分解性も備えています。そのため、乳液やクリーム、オイルジェルクレンジングといった化粧品に用いられており、加えて、洗剤分野をはじめとした合成界面活性剤の使用量低減へ貢献することで資源の有効利用や使用後の環境影響の軽減にもつながる可能性があります。

ラグ

モダクリル繊維「カネカロン®」は、自己消火性を有した難燃素材繊維です。また、「プロテックス®」は難燃性と耐熱性をカネカロン®よりさらに向上させた高難燃タイプです。素材として燃えにくい特性を生かし、天然繊維や他の合成繊維との組み合わせで、ラグなどのホームテキスタイル、また難燃作業服や自動車・産業資材向けの素材として用いられています。

航空機

液状硬化性樹脂(主にエポキシ樹脂)にナノサイズのコアシェルゴムを高濃度に配合させた、カネカの液状硬化性樹脂用改質剤「カネエース®MX」。樹脂本来の特性である耐熱性はそのままに強靭性・耐久性を高めるという特長を生かし、航空機の炭素繊維複合材に使用されています。航空機の軽量化が、省エネにもつながっています。

太陽電池

低炭素社会を目指す日本において、環境への優しさから、再生可能エネルギーの一つとして注目される太陽光発電。近年では、地上や屋根面への設置にとどまらず、建築物の壁面や開口部への設置も始まっています。カネカでは、公共・産業用のシースルータイプの太陽電池を開発・製造。光を透過する太陽電池で、発電しながら室内への採光が可能であり、日射熱の侵入量の低減効果も期待できます。

外壁

大規模な商業施設やビル、戸建住宅など、建物にも多くの化学製品が使用されています。カネカの「カネカMSポリマー®」は、硬化触媒を加えると常温で大気中の水分と反応して弾性体になります。このポリマーをベースとした弾性シーリング材は耐久性、耐熱・耐寒性があり、建物の長寿命化や美観維持に貢献しています。また、これをベースにした弾性接着剤は衝撃・振動等の外力や温度変化に強く、建築用途を中心に使用されています。

断熱材

「夏は蒸し暑く、冬は寒い」という日本の気候風土において、断熱材は今や必要不可欠なものとなっています。カネカでは、断熱材「カネライトフォーム®」を目的や用途別に成型・加工した多彩なカネライトフォーム加工品を提供。建物の総合的な断熱という観点から、より機能的で効率的な断熱建材の開発・普及に努めています。

血液浄化

血液浄化とは、血液中に溜まった老廃物や病因物質の分離・除去を目的とする治療法です。カネカは、血液中のLDLおよびフィブリノーゲンを選択的に吸着除去する「レオカーナ®」を供給することで、この治療法を支えています。

カテーテル

カネカは、心臓・末梢血管疾患および脳血管疾患の治療デバイスである、血管内治療用カテーテルを製造・販売しています。バルーンカテーテル「KIZASHI®」の様に医療現場のニーズを汲み取り、自社技術で通過性能、拡張力、ユーザビリティなどの性能を実現することで、血管内治療に貢献しています。

経皮吸収型医薬品

経皮吸収型医薬品とは、皮膚に貼ることで薬の成分を皮膚から体内へと吸収させる医薬品。高齢化社会が進むなか、飲み込む機能が低下した患者様にとって、「飲まずに貼る薬」へのニーズはますます高まっています。カネカはさまざまな経皮吸収型医薬品を開発することにより、医療・介護現場のニーズや患者様のQOLに応えています。

補給機「こうのとり」

宇宙空間は、おおよそ-270度という極低温の世界。そこで用いられる機器を極低温から守るのが積層断熱材です。優れた断熱性能を示すカネカの「スーパー・インシュレーション」は、極低温用途・宇宙用途において、真空部での輻射熱抑制フィルムとして使用される真空多層断熱材。宇宙用途においては、宇宙ステーションの補給機「こうのとり」や国際宇宙ステーション「きぼう」など、多くの採用実績があります。