R&B戦略
人と技術の融合で未知の領域に挑む
Dreamology Company カネカのR&B

R&B 知財戦略

当社は、研究開発の成果を確実に権利化し、ソリューションの早期提供を目指しています。知的財産をR&Bの活動のアウトプットの一つと捉え、成果やノウハウなどの知的財産の取得に努めています。また、研究職以外の社員も知的財産の重要性を理解して事業に活用しています。

国内特許保有数外国特許保有数

2021年度は、新たに国内特許258件、海外特許280件を登録しました。
一方、知的財産経費の効率的な管理に努めており、未活用の特許については積極的に放棄しています。2021年度末における特許保有数は昨年度とほぼ同等の国内特許3,285件、海外特許3,473件となりました。

特許については量的な側面とともに質的な側面からも評価を行っています。LexisNexis社「PatentSight®」を導入し、特許ファミリーの有する技術的価値と市場価値に基づく特許価値指標 Patent Asset Index™を指標の一つとして、モニタリングを継続し、質・量の両面から戦略的な権利網形成を行っています。

「PatentSight®」・「Patent Asset Index™」は、PatentSight GmbHの登録商標・商標です。

Green Planet®の特許出願件数・特許価値の推移

Green Planet® の特許出願件数・特許価値の推移

当社独自の技術を融合したGreen Planet®は知的財産の面からも注力するテーマの一つであり、積極的に特許出願しています。
菌株の育種・培養、ポリマー精製などから、成形加工技術をはじめ多種多様な用途開発が広がり、出願件数は増加しています。Patent Asset Index™が着実に上昇しており、特許価値が向上していることが確認できます。今後も、社会実装に向けた成果の権利取得を加速します。

情報活用の推進

知財×DXの強力推進

適切な先行技術を把握するために、特許出願前の先行技術調査において、AI調査ツールを活用して、調査を効率的に、また短納期に報告する試みに着手しました。また、研究者が行う他社特許の調査においてもAIツールの活用を始めています。

IPランドスケープ®の取り組み

知的財産情報と非知的財産情報を組み合わせて分析を行うIPランドスケープ®の活用も促進しています。
2021年度は、知的財産部に専任者を配置し、R&B部門のニーズを抽出して、試行錯誤しながら当社なりのIPランドスケープ®を模索しています。
例えば、新規開発樹脂の用途探索において、類似素材における他社の特許動向とプレスリリースなどの情報を組み合わせた分析結果を構造化し、事業戦略の判断に資する情報提供を行っています。

「IPランドスケープ®」は、正林国際特許商標事務所の登録商標です。

カネカの技術チャレンジの知的財産の蓄積

当社の技術の蓄積を俯瞰的に解析するため、ランドスケープマップを作成しました。
マップから、当社が、コアとなる高分子とバイオを中心に技術を広げると同時に、医療器や太陽電池といった技術的には飛び地に見える未知の領域にも挑戦してきたことが見て取れます。

近年では、情報処理技術を活用した技術開発や、食品領域における乳製品などの新しい分野へ挑戦の経験知も蓄積されています。

今後も、新たな領域での価値創造に挑戦し、また既存の技術や外部の技術との異結合による新たなチャレンジに取り組んでいきます。

カネカ保有技術のランドスケープマップ
当社の公開特許(2002-2021年度出願分)をVALUENEX
Radar(VALUENEX株式会社)により俯瞰解析
(プロット(赤)は2017-2021年度出願分)

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