ハイブリッド経営を支えるR2B+P

ハイブリッド経営を支える
R2B+P

当社は、多様な技術と分野をハイブリッド経営で成長してきました。
“地球を健康にするライフサイエンス”に注力し、スケールあるビジネスで社会を変えるイノベーションを起こします。

カネカのバイオものづくり

当社は、イースト菌などの発酵技術に端を発し、医薬や農業、環境分野とさまざまな領域で近年注目が高まるバイオものづくりの技術を蓄積してきたバイオものづくりの先進企業です。強みを伸ばし、ライフサイエンス領域の研究開発を加速するべく、R2B体制を強化しています。

Green Planet® バイオものづくり技術の進化

Green Planet® 成形加工技術の進展

Green Planet® は、成形加工の難しさが普及の課題となっていました。培養・配合技術と加工技術の両面の開発が進み、薄肉深絞りのブリスターやフィルム・繊維といった機能性を備えた製品群の技術課題が解消されつつあります。

生産能力の増強

日米欧の大手ブランドホルダーとの共同開発が順調に進んでいます。高砂工業所に新設する年15,000トン設備は、稼働に向けて工事が計画通りに進んでいます。
さらに海外での次期増設も具体的な課題として検討が始まっています。

CO2を原料としたGreen Planet® 製造プロセス

CO2を直接原料としてGreen Planet® を生産する研究開発は、ガスを使って培養する技術の開発が進展しています。国が推進するグリーンイノベーション基金事業にも本研究開発は採択され、実証プラント建設に向けて取り組んでいます。
さらに、CO2を原料とするバイオものづくり技術を発展させ、将来的には、当社が持つ健康・食品分野の技術とのハイブリッドも視野に入れ、研究開発を一層加速させます。

食と健康のハイブリッド

コエンザイムQ10を多様な形で提供

当社が持つ食品加工技術と機能性食品素材群を組み合わせ、新たなHealthy Foods を開発しています。「わたしのチカラ® Q10ヨーグルト」は、技術の組み合わせによって食品中でも『還元型』のままコエンザイムQ10の摂取を実現した食品アプリケーションです。

酪農 × 化学でつくる新しい有機酪農プロセス

別海ウェルネスファームでは、化学プラントの操業・設計の技術を酪農と掛け合わせることで、新しい酪農プロセスを構築しています。
牛舎を一つのプラントのように捉え、牛にとって良好な環境を整えて、牛個体のデータを活用して、安定品質・生産量維持を実現しています。

エネルギーソリューションの展開

多様な用途への広がり

太陽電池事業は、高効率の発電性能と意匠性を、建築分野・自動車分野に対してユニークな製品を提供しています。
ビルの外壁・窓への適用例は、気候変動の緩和にも貢献する製品として高く評価されています。

次世代ペロブスカイト太陽電池の開発

より高い発電性能や適用可能性を広げるため、ペロブスカイト太陽電池の開発にも注力しています。樹脂領域で蓄積した高分子の技術と既存のシリコン型太陽電池の技術を掛け合わせ、従来にない高効率な発電を実現するタンデム型の製品の開発も進めています。

外壁・窓で発電する外装システム「T-Green® Multi Solar」は「令和5年度気候変動アクション環境大臣表彰」気候変動アクション大賞を受賞

「T-Green®」は、大成建設株式会社の登録商標です。

(写真提供 大成建設株式会社)

オープンイノベーションによる医療機器事業の展開

優れた加工技術を背景に、医師の細かなニーズをくみ取ったモノづくりを強みとして医療機器事業を展開しています。
世界的な健康寿命の延伸へのニーズの高まりに応えるソリューションの高度化に向けて、外部技術の融合を図り、新たな領域へのチャレンジを進めています。
一例として、血管内治療用カテーテル領域では、株式会社日本医療機器技研を完全子会社化しました。同社が持つ生体吸収性ステントの技術を融合させることで、ステント治療領域での事業拡大を目指しています。

(株)日本医療機器技研が開発する生体吸収性ステント(上:拡張前、下:拡張後)

ステントとは、拡張することができる網目状の金属製の筒で、狭くなったり詰まったりした血管の管状部分を内部から広げる医療機器です。ステントを搭載したカテーテルで治療部位に搬送し、ステントを留置することで血流を回復します。生体吸収性ステントは、留置後、一定期間で体内に取り込まれるため、再発後の治療を妨げないことが特徴です。

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