さまざまな場面で感染症の課題を解決するソリューションの提供を拡大

保有する多岐にわたる技術を活用し、幅広い視野から感染症対策におけるユニークな社会実装を進めています。
「化学」は化ける力。コロナ禍により世の中には感染症のウイルスが多く存在することに気づきました。カネカグループが持つ低分⼦医薬品のスケールアップ可能な製造技術、品質管理や品質保証の能力に加えて、これまで蓄積したタンパク質やプラスミドDNAなど、微生物によるバイオ医薬品生産の知⾒と技術を生かし、感染症対策に貢献します。

3.すべての人に健康と福祉を

インフェクション研究チームの機能発揮

新型コロナウイルスなど感染症対策の研究開発を進める「インフェクション研究チーム」を社内で立ち上げ、PCR検査キット、PCR検査試薬、DNAワクチン(※1)中間体の製造、治療薬中間体の供給など、世界的な課題である新型コロナウイルス感染症問題の課題解決に向けて幅広く取り組んでいます。

※1 危険な病原体を⼀切使用せず、対象とする病原体の⼀部たんぱく質をコードするプラスミドDNAを摂取することで、当該たんぱく質を体内で生産し、病原体に対する免疫を付与させるワクチン。

さらなる進化へ

ベルギーのルーヴァン・カトリック⼤学とウイルス感染症向けワクチンやバイオ医薬品に関する革新的な生産技術開発の共同研究を開始しました。また、国立感染症研究所との共同研究により、難治性呼吸器感染症である肺アブセッサス症(※2)の原因菌検査をより容易に行う技術を開発し、2021年6月に検査キットを販売しました。
細胞の免疫機能を活性化する還元型コエンザイムQ10や乳酸菌、衛生用⼿袋に使われる素材についても社会課題のソリューションとして積極的に展開しています。
今後、未知なるウイルスにも備え、新型コロナウイルスの感染症対策で培った「化学」のチカラで、時代を先読みしながらソリューションをさらに進化させていきます。

※2 肺アブセッサス症。近年急激に増加し、国内で数千例が確認されている。咳や痰、血痰、寝汗、体重減少、倦怠感など結核や肺炎とよく似た症状を呈する。

インフェクション研究チーム

感染予防・衛生対策、サプライチェーンで

新型コロナウイルス感染症の拡⼤は、医療従事者の感染予防対応も社会的な課題となりました。医療・食品向けを中心に世界各地で極薄⼿袋の需要が拡⼤するなか、衛生用⼿袋の材料として塩ビペースト樹脂の安定した供給を続け、感染予防や衛生対策に貢献しています。
新型コロナウイルスワクチンの接種開始に合わせ、ワクチンを安全に運ぶ当社の定温輸送ソリューション素材であるTACPack®が政府・地方自治体で採用されています。TACPack®は幅広い温度帯で輸送対象物の定温維持が可能な製品で、ワクチンの輸送に止まらず、医療機器、PCR検査キット、化学品、精密機械、細胞などさまざまな製品の輸送に貢献しています。

感染予防・衛生対策

ALL KANEKA でさまざまな健康Solutionを

カネカグループにはさまざまな分野でのSolutionがあります。感染症対策だけでなく、健康維持から予後にいたるまで、未来を切り拓く技術やアイデアを形にして、みなさまの健康な生活をALL KANEKAが支えます。

カネカグループのさまざまな分野でのSolution

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