“Make it Real”ソリューションの社会実装へ
バイオポリマー Green Planet®の展開を加速
30年前にポリマーを生産する微生物を見つけた時、それを工業的に生産することはDreamでしかありませんでした。たゆまない研究開発により革新的な培養技術が開発され、配合・成形技術も大幅に進化したことで、Green Planet®の社会実装がRealになりました。
100%植物由来のGreen Planet®は、幅広い環境下で優れた生分解性を有し、海水中で生分解する認証「OK Biodegradable MARINE」を取得しており、マイクロプラスチックによる海洋汚染低減に貢献します。
採用拡大が進んでいます
プラスチックによる環境汚染が⼤きな問題となっています。世界的に使い捨てプラスチックは規制が進んでおり、日本でも2022年4月から施行されるプラスチック資源循環促進法により使い捨てプラスチックの削減が義務化されます。Green Planet®は生分解性に加えて、汎用プラスチックと同様の機能を有するため、使い捨てプラスチックによる環境破壊に対する画期的なソリューションを提供できる素材として、国内外での採用が拡⼤しています。
株式会社セブン-イレブン・ジャパンや株式会社ファミリーマートでは、ストローの採用が全国規模で拡⼤しています。また、株式会社ファミリーマートでは、カトラリーの採用も進んでいます。株式会社伊藤園の紙パック飲料「お~いお茶 緑茶」「お~いお茶 ほうじ茶」「充実野菜 乳酸菌ミックス」などで、伸縮タイプのストローが採用されました。株式会社JALUXが運営する空港店舗「BLUE SKY」全店舗でショッピングバッグが導⼊されます。また⼤⼿ホテルチェーンからのアメニティ用途での引き合いも増加しています。
さらに能力を増強していきます
Green Planet®で代替可能な使い捨ての汎用プラスチック製品は世界で約2,500万トン/年と推定しています。既に使用が開始されているストロー、カトラリー、コーヒーカプセル、袋、フィルムなどだけでも500万トン/年を超える規模です。2024年1月稼働予定の⼤型能増(1.5万トン/年)に続き、今後は地産地消の方針の下、欧米での能力増強を順次進め、国内外で生産能力を10~20万トン/年に引き上げる計画です。
循環型社会に貢献します
欧米では、コンポスト化(生ごみの堆肥化)を妨げないように食品包装に用いるプラスチックを生分解素材に変える動きが活発になっています。Green Planet®で作ったコーヒーカプセルは、コーヒー抽出後に生ごみと⼀緒にコンポスト化できるため、急速に需要が拡⼤しています。スナック菓⼦の包装袋のコンポスト化にも対応できるため、⼤⼿菓⼦メーカーとの共同開発も開始しています。Green Planet®は農業の分野でも注目され、マルチフィルムや育苗ポットへの適用も進んでいます。その優れた生分解性から、使用後に回収する⼿間が不要になります。
また、Green Planet®の⼤きな特徴として、廃食用油を原料として使えることが挙げられます。自治体と協力し、「廃油回収→Green Planet®の生産→生分解性生ごみ回収袋の製作→生ごみ堆肥化」といった循環型環境素材としての実証実験も進めています。
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